キューバ革命やゲバラの予備知識を(ちょっとだけ)仕込んでからここを訪れると、感動の濃度が変わるかも...(Centro Cultural Casa del Che/ハバナ/キューバ)
- 4.0
- 旅行時期:2015/02(約9年前)
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by コタ(Kota)1号さん(非公開)
ハバナ クチコミ:20件
キューバには、2013年、2015年の二回訪問しました。
米国と(オバマ時代に)和解したと思ったら、また(トランプに)突き放されて......翻弄され続けているキューバという国......
歴史を振り返ると決して彼らが悪いとは思えないのに大国の気まぐれに引きづり回されている国.......不条理....という言葉がぴったりの国....
そんなキューバの旅を振り返った時、印象に残った場所の一つが、美しい丘の上に建つ、ここ「チェ・ゲバラの私邸」。
アルゼンチンの裕福な家庭で育ち、医学部を出たにもかかわらず、若気の至りで、キューバという国の独立に加勢、その勢いでカストロと一緒になんとキューバ革命を成就してしまった若者。
そのキューバ革命だけでは飽き足らず、カストロとは志半ばで袂を分かち、最後は、ボリビアのど田舎、イゲイラ村という全く縁もゆかりもない森の奥地で若くして無念の戦死(処刑).......
でも、その死から50年以上も経った今日において、自分の写真や本がハバナの街(だけでなく世界中)を席捲し、ラテン国家を中心に自分の姿が教祖やお土産の的になっている現状・実情を......あの世の本人はどう感じているのか?笑)
「革命だ~」と命を張っている時は、同調されることなく、どこか狂信的で、おかしいやつという扱いを受け、世界の大国からは徹底して無視されていたてチェ・ゲバラ......
平和な世の中が訪れた現代において......死んでしまってから、何十年も経ってから、まるで何かのシンボルの様に持ち上げられるという現実........ハンサムだから絵になるのか、あるいは、漸く時代が、彼に追いついたのか........
そんなゲバラが人生の頂点を一瞬だけ過ごしたのがこの私邸です。真面目で実直な青年で、女っ気もなく、ここで将来の(結局、果たせなかった)ユートピアに、思いを馳せた場所だということです。
現在でも、かなり綺麗に保存され、(ちょっと安いペンキで下品に塗り替えられて、本当に使ったとはとても思えない、少し小綺麗な.....なんというか、あとで取ってつけた様な)机やベッド.......
キューバ政府も、ちゃっかりと、この昔のキューバ革命の戦士.......この絵になる美青年チェ・ゲバラをうまく利用して、観光、商売に繋げています....
.....まあ、カストロが生前、自分の写真を一切出さない、自分を崇拝させないという固い信念により、逆にゲバラが前面に押し出され、有名になってしまったという背景があるのかもしれません.....
キューバ革命やゲバラの予備知識なしで、この私邸だけを見ても、な~んの感動もない、その程度のものなのですが......
せっかく、キューバに来たのですから、この際、ちょっとだけ、歴史を調べて、キューバやゲバラにどっぷり浸かってみるのも、この国の楽しみ方かもしれません.....
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 3.0
- まあ、なんと言いますか......
クチコミ投稿日:2019/05/01
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