ファサードのレリーフ彫刻と回廊が素晴らしい☆彡
- 4.5
- 旅行時期:2018/07(約6年前)
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by sanaboさん(女性)
アルル クチコミ:17件
「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」として、1981年に世界文化遺産に登録されました。
ファサードのレリーフ彫刻と回廊の美しさで知られるロマネスク様式の教会ですので、アルルでは必見の場所です。(内陣は15世紀にゴシック様式で改築されています)
もともとこの場所には聖ステファノ(サン・テチエンヌ)に捧げられた聖堂がありましたが、1152年にアリスカン墓地から聖トロフィムス(3世紀のアルルの聖人)の聖遺物(遺骸)が移され、サン・トロフィーム大聖堂となりました。(1801年に大聖堂から小教区教会に格下げとなっています)
アルルはサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路「トゥールーズの道」の起点の街でもあるため、中世にはこの教会から多くの巡礼者が旅立ったそうで、そのような観点からご覧になっても興味深いと思います。
タンパン(扉口上部の半円部分)の中央にはキリスト、その周囲には4人の福音書記者を象徴する動物たち、タンパンの下には12使徒がそれぞれレリーフ彫刻で描かれています。
タンパン周囲のヴシュールにはラッパを吹き『最後の審判』の到来を知らせる天使たちが描かれ、扉口左右には『天国へ向かう人々』と『地獄へ送られる人々』などが描かれ、非常に興味深いです。
教会は入場無料ですが、回廊部分は有料(入場料5.5ユーロ)です。
教会を出て(向かって右側に隣接する)大司教館の入口を入ると、中庭の右奥に回廊への入口があります。 回廊の2階部分にも上がれ、中庭と回廊を見渡すことができますのでお忘れなく。
東と北の回廊は12世紀にロマネスク様式で建造され、南と西の回廊は14世紀にゴシック様式で建造されたため、それぞれ特徴が異なり見比べると面白いです。
ロマネスク様式の回廊は開口部のアーチ上部が半円形で、天井も半円型のトンネルヴォールトです。 それに対し、ゴシック様式の回廊は尖塔アーチと交差リブヴォールト天井が特徴的です。
ロマネスク様式の回廊の柱や柱頭のレリーフも見事で、聖書のお話や聖人伝などが描かれているそうですので、是非注目してご覧下さい。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 回廊のみ入場料は5.5ユーロ(教会は入場無料)
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 特に問題ありません。
- 展示内容:
- 4.5
- ファサードのレリーフ彫刻や回廊は必見です。
クチコミ投稿日:2019/04/07
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