修道士達の息遣いが聞こえてきそうな小部屋の壁画も見逃せません。
- 5.0
- 旅行時期:2017/09(約8年前)
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by rinnmamaさん(女性)
フィレンツェ クチコミ:31件
2005年のイタリアはツアーでしたので、個人でフィレンツェ訪問したら、ぜひ立ち寄りたい場所でした。
最近、イタリアもフラッシュ無しなら撮影が可能になった施設が多いですね。
先に有名な処から・・・
ここで有名なのはフラ・アンジエリコの「受胎告知」です。
結構きつい階段を上りきると目の前に広がる、大天使ガブリエルと聖母マリアの名場面。
無宗教の私でも「受胎告知」の場面だけは分かります。
色んな年代・画家の「受胎告知」を見ましたし、宗教に無関心の私でも引き込まれていくのが分かりました。
ツアーの方が少ない為か見上げて見入っていますので、落ち着いた雰囲気で良かったです。
そして、修道士の皆様の個室・祈りを捧げるチェッラと呼ばれる小さな部屋にも、アンジエリコのフレスコ画が描かれています。
因みに部屋は間口3メートル・奥行き2,5メートルぐらいだそうです。
メディチ家の大コジモの個室も奥にあり「東方三博士の礼拝」のフレスコ画が描かれています。
更に回って行きますと修道院長室があるのですが、かの有名なサヴォナローナの憎房です。
ここでは割愛致しますが、ヴェッキオ宮には閉じ込められた独房があるようですね。
更に最上階に行きますと、ミケロッツォの図書館がありますが、蔵書は公立図書館に移されていて、当時の写本と少しのコレクションが展示されています。
後は回廊、中庭も素敵で落ち着いていますので、ゆったりしたい時に訪問して一息つくのもお勧めです。
回廊周りは少しだけの見学でしたので見落とした部分もありましたが、アンジェリコが描いた「キリスト磔と聖ドメニコ会の方がたのフレスコ画」があります。
最後の階段横の売店がある壁面に1486年にドメニコ・ギルランダイオと助手によって描かれた「最期の晩餐」を見ることが出来ます。
古い建築資材に興味のある方は、フィレンツェ中心部の開発で壊された住居などの遺構なども展示されていますのでご覧に為られると宜しいかと思います。
調べましたら、18世紀末に大規模な都市整備が行われて、中世からあった多くのフィレンツェの名門の屋敷・市場が壊されたのだそうです。
壊される前に集められた一部の建築物が展示・保管されているようです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2019/01/31
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