ワルシャワを訪れる目的の一つがここを訪れることでした。
- 5.0
- 旅行時期:2018/07(約7年前)
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by nichiさん(男性)
ワルシャワ クチコミ:32件
博物館の建物は、16世紀から17世紀に建てられた貴族の館でしたが、第二次世界大戦で破壊されました。
この建物は1954年に再建されたものです。
1時間に70名と言う入場規制のあるショパン博物館。
16時に訪れた際に受け取った整理券は18時入場でした。
ウェブサイトで予約しておけばよかったです。
1人22zl=660円×2名
予約カード(長細い白いカード)を見せると赤いICカードを渡されます。。
カードを入り口のゲートにかざしてピッ!
この後、このカードを館内の至る所で使用します。
ポーランドのジェラゾヴァヴォラと言う舌を噛みそうな地でショパンは産まれました。
そして生後間もなく、ワルシャワに引っ越しています。
1830年のウィーン旅行中に11月蜂起が勃発。
仕方なくポーランドに戻ることを諦め、1831年パリに移ります。
館内の表示はポーランド語と英語。
カードをかざすと選んだ言語の説明が流れます。
展示スペースの真ん中にはいくつかのアクリルボックスがあります。
そのアクリルボックスの中に入ってみます。
中に椅子が1つ。
一人用のリスニングルームです。
ここに座って様々なショパンの曲を楽しむことができます。
小さなコンサートホールのステージにはグランドピアノと大型モニターがあります。
キャパは50名~60名でしょうか?
2,015年のショパンコンクールの様子が流れていました。
日系アメリカ人であるケイト・リウ(3位)の演奏にウットリ。
この年は韓国人のチョ・ソンジンが優勝でしたね。
様々なショパンの楽曲をジャンルごとに聞くことができるコーナーにやってきました。
ヘッドフォンで聴きます。
コーナーごとにヘッドフォンが2つ。
夫婦で一緒に聴いて1つの人気コーナーを除き、全コーナーを訪れました。
音は今イチですが、十分に楽しむことができました。
最初はスケルツォです。
イタリア語Scherzoの意味は冗談、ユーモアという意味です。
早い三拍子で、軽快な技巧曲です。
ここでは2曲のスケルツォを聴くことができます。
次はワルツ。
ワルツは男女の出会いの場である舞踏会のための曲ですから、本来猥雑な要素が含まれます。
しかしショパンは猥雑な表現を嫌がり、自分の心を反映したワルツを作るようになります。
ショパンは華やかなワルツと抒情的なワルツを作曲しています。
ここでは7曲のワルツを聴くことができます。
私は中学生までピアノを習っていたのですが、子犬のワルツを弾くのに悪戦苦闘したことを思い出しました。
次はバラードです。
ショパンの時代、バラードは歌でした。
彼は歌の無いピアノのみでドラマチックなバラードを成立させました。
ここでは4曲のバラードを聴くことができます。
次はポロネーズです。
ショパンが7歳の時、ト短調と変ロ長調の2つのポロネーズを作曲しています。
ポロネーズはゆったりした4分の3拍子のピアノ曲で、フランス語で「ポーランド風」と言う意味です。
民族意識を芸術作品として結晶化されたものと言われています。
ここでは6つのポロネーズを聴くことができます。
マズルカです。
3拍子ですが、ワルツとは違い、マズルカは2拍目または3拍目にアクセントが付くことが多いです。
ショパン好きの私でも、マズルカはあまり知りません。
ここでは数多くのマズルカを聴くことができます。
ずっと空かずに聴くことができませんでしたが、ダン・タイソンのコーナーもありました。これが唯一訪れることができなかったコーナーです。
ショパンの様々な楽曲のジャンル別のコーナーがある中で、唯一ピアニストであるダン・タイソンのコーナーがあることに、彼の人気の高さをうかがい知ることができます。
私もダン・タイソンが大好きです。
彼のレコードやCDは多数所有しているので、まあいっか。。。。
パリにおけるショパンの部屋が再現されています。
中央には亡くなる2年前からショパンが弾いていたプレイエル社のピアノがあります。
ベルリン、プラハ、ウィーン、ドレスデンなど、ヨーロッパ各地におけるショパンに関する説明があります。
ウィーンはショパンを拒絶したんですね。
知りませんでした。
当時のウィーンではヨハンシュトラウスの優雅なウィンナーワルツが大人気でしたが、ショパンは苦手。
当時、ポーランドとオーストリアが政治的にぶつかっていたこともショパンがウィーンに合わなかった要因になっていたようです。
パリ時代は派手好きで、おしゃれ好きで、しょっちゅう夜会に繰り出しては朝まで遊んでいたようです。
ショパンのパトロンであったジョルジュ・サンドとの関係をもっとここで知りたかったです。
ショパンの手の模型。
小さくてびっくりです!
ショパン博物館を閉館時間までじっくり2時間楽しませていただきました。
デジタル化された譜面など、ちょっとハイテク技術に頼りすぎのような気もしましたが、ショパン好きにはたまらないですね。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2018/12/02
いいね!:4票
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