ポルトガル大航海絶頂期の安全を祈念する建物
- 5.0
- 旅行時期:2017/01(約9年前)
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by ゆっくさん(男性)
リスボン クチコミ:23件
1983年に登録された世界遺産「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の構成資産の一つです。このベレン地区にはトラムで行くのが一般的かもしれませんが、国鉄の方が早くて空いています。国鉄の最寄り駅ベレン駅から徒歩10分強。
入口は2つの列ができていますが、左側が修道院(有料)、右側が教会(無料)への列です。チケット購入で長蛇の列できている場合は、空いている隣接する西側の「考古学博物館」で共通チケットを購入すると、並ばずに入れます。
1502年にポルトガル王マヌエル1世の指示により大航海の安全を祈念し、着工が始まったものの、財政難や増築等により、完成までに約300年かかったとのこと。
バスコダガマのインド航路発見で得た莫大な財産を元に、キリスト教とイスラム教が結びついたムデハル様式に、大航海時代を表す海洋や植物の彫刻を取り入れて新たに生み出されたマヌエル式という建築様式だそうです。確かに門はキリスト教のゴシックっぽく、ドームや中庭がイスラムっぽく、でも内装は植物っぽい。このマヌエル様式の建物は、1755年のリスボン大地震でほとんどが倒壊し、残っているのは、この修道院とベレンの塔だけだとか。
回廊には細かな彫刻が施されており、天井にも梁のような装飾があり、手作業で石を掘り続けていたかと思うと、脱帽するばかりです。回廊は修道士が瞑想するための箇所ですが、この贅の極みの回廊だと、逆に私には邪念が生まれ、修業がまだまだ足りないことを実感しました。
また、併設するサンタ・マリア聖堂も、同じく豪華、かつ厳かで、巨大でした。マヌエル1世やバスコダガマの棺も納められています。
勉強不足なのですが、この世界遺産は、世界遺産名に聖堂ではなく修道院とついているので、修道院の中には一般にまだ公開されていない、もっと凄い何かがあるのでしょうか。これだけ彫刻があるのに、修道院名のジェロニモスの彫像も見なかったですし。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 1.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2018/11/14
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