内部装飾も聖遺物も是非ご覧下さい!
- 4.5
- 旅行時期:2017/10(約8年前)
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by sanaboさん(女性)
ブルージュ クチコミ:28件
12世紀に第2回十字軍に参加したフランドル伯のティエリー・ダルザスがエルサレムから持ち帰ったとされる、聖血(キリストの血)の聖遺物が納められていることで知られています。
1階は聖バシリウスに献納された納骨堂になっており、2階が聖血礼拝堂になっています。
まず初めに、階段の入口上部に置かれた、親ペリカンが子に自分の血を与え育てている姿のレリーフ像にご注目下さい。 これは全人類を救うために自ら血を流したキリストを象徴しているそうで、カトリック教徒にとっては非常に意味深いもののようです。
聖血礼拝堂は15世紀にゴシック様式で改築されましたが、今まで見てきたゴシック様式の教会とは全く印象が異なり、多色使いの内部装飾は独特な雰囲気で荘厳な美しさですので一見の価値があります。
数々の色鮮やかなステンドグラスは19世紀制作の複製で、15世紀制作のオリジナルはロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にあるそうです。 王族やキリストの生涯などが描かれ、とても美しいのでぜひご覧下さい。
列柱アーチで仕切られた隣りの部屋では、『聖血の聖遺物』を拝観することができます。
(聖血礼拝堂内部は写真撮影可ですが、聖血は撮影不可)
台の上に置かれた赤いケースの中に『聖遺物(聖血)』の納められた容器が入っており、その前には聖職者の方がお座りになっています。 その方と向かい合う形で、一人一人順番に拝観させていただきます。 (聖血礼拝堂は入場無料ですが、聖血の拝観の際には脇に寄付箱が置かれています)
『聖遺物』の容器は金色の装飾が施された長細いガラスのケースでした。(もうかなり記憶がうつろですが)さらにその中に試験管のようなケースが入っており、その中に綿のようなものと一緒にラードっぽいものや赤っぽいものが混ざっていたような気がします。 聖書のお話自体を信じていない私としては全身が疑いの眼(まなこ)になってしまいましたが、本物か否かという問題より、カトリック教徒にとっては神聖なものであるという事実や信仰心、文化などを体感する良い機会なのではないでしょうか。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.5
- マルクト広場から徒歩で2~3分のブルグ広場にあります。
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 聖血礼拝堂は入場無料(聖血の拝観の際には寄付を)
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 聖血の拝観には数人程度の順番待ちがありました。
- 展示内容:
- 4.5
- 聖血礼拝堂内部の独特の装飾と聖血も一見の価値あり。
クチコミ投稿日:2018/05/31
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