砂漠に輝く銀の灯台
- 5.0
- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by ウェンディさん(女性)
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クトゥクルグ・ティムール・ミナレットはクフナ・ウルゲンチ遺跡の中にある高い塔で、中央アジアで一番高いミナレットです。
ミナレットとはイスラム教のモスクやメドレセ(マドラサ;神学校)の傍に建てられた塔の事で、今でもイスラム圏の国ではこのミナレットの上部に設置されたスピーカーをコーランを放送するのに利用しています。
クフナ・ウルゲンチ遺跡のクトゥクルグ・ティムール・ミナレットの現在の高さは60mですが、その昔は67mの高さがあったそうです。
67mの塔が60mになってしまったのには二つの理由があり、一つはモンゴル民族による略奪。
当時モンゴルの騎馬民族は荒くれの集団として恐れられており、この地が彼らの襲撃にあった時、塔の先端が失われてしまいました。
騎馬民族が先端部分を狙った理由は、そこが銀で出来ていたから。
もともとクトゥクルグ・ティムール・ミナレットは、砂漠を旅するキャラバンたちが道に迷わない為に灯台の役割も兼ねた建物でした。
塔の先端に嵌められた銀は、昼間は太陽の光で、夜は月明かりに輝き、ランプを灯さなくとも灯台の様にキラキラしていたと云います。
塔の高さが短くなってしまったもう一つの理由は、銀を無理やりはずしてもろくなっていた部分が地震で欠けてしまったそうです。
このクトゥクルグ・ティムール・ミナレットにはもうひとつ見所があって、それは塔の先端が筍の先の様に曲がっているところ。
真下から見上げると、その先端部の曲がり具合が良くわかりました。
これは地震の影響ではなく、建築当時から若干傾斜していたのが年月と共に傾きがきつくなってきているそうです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2018/05/17
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