悲恋物語の二人が眠るサンタ・マリア修道院
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- 旅行時期:2016/06(約10年前)
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by sanaboさん(女性)
アルコバサ クチコミ:2件
ポルトガル王国の初代国王アルフォンソ・エンリケスにより建設され、当時ヨーロッパで大きな影響力を持っていたシトー修道会に寄贈されました。 (1153年に修道院の建設がはじまり、完成したのは1222年)
正式名称はサンタ・マリア修道院 "Mosteiro de Santa Maria de Alcobaca" で、1989年に世界遺産登録されています。
カトリック教会に属するシトー修道会は戒律に厳しく、修道士たちは「清貧・服従・労働の生活」を守ったそうです。 付属教会も質素を旨とするシトー修道会の精神に則り、ステンドグラスやレリーフ彫刻などの華やかな装飾が一切なくとても簡素ですが、シトー修道会の精神性を理解したうえで見学されると、シンプルさ故の崇高さを感じ取れるのではないでしょうか。
そのような教会内で唯一見事な装飾が施されているのが、ポルトガル・ゴシック芸術の最高傑作と称されるペドロ1世とイネス・デ・カストロの石棺で、必見です。 二人に纏わる悲恋物語が語り継がれており、その物語とともに石棺のレリーフ彫刻を鑑賞されると良いと思います。
教会に入ってすぐ左手に修道院への入口とチケット売り場があり、入場料は6ユーロです。 (教会は入場無料)
修道院内の厨房には、7頭の牛を一度に丸焼きにすることができたという調理かまどや巨大な煙突、アルコア川の清流を引き込んだ水場などがあり、当時の最先端の設備を見学することができます。
食堂の壁面には、幅35㎝、高さ180㎝ほどの細長い扉口があり、太り過ぎの修道士をチェックするためのものだったそうです。 おもしろいのでお見逃しなく!
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 修道院の入場料は6ユーロ(教会は入場無料)
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- それほど混み合っていませんでした。
- 展示内容:
- 4.0
- ペドロ1世とイネスの石棺は必見です。
クチコミ投稿日:2017/04/07
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