新疆最大のイスラム陵墓
- 5.0
- 旅行時期:2016/10(約8年前)
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by こまちゃんさん(男性)
喀什 クチコミ:45件
この陵墓は、新疆最大の家族陵墓です。
17世紀頃、カシュガル地域の政の実権を握っていたイスラム教白山派の著名な指導者アパクホージャと、その5代家系72人にも及ぶ家族が埋葬されています。
当時、南疆の人達は白山派と黒山派に分かれて争っていました。そんな中、1640年に白山派の首領ユスプホージャが亡くなり、長男のアパクホージャ(本名ヒダイトラハジー)が、その尊敬する父親の為にこの立派なお墓を建てたそうです。
また、清の皇帝乾隆のウイグル族から嫁いだ妃だった香妃(本名イパルハン)の墓もここにあることから、彼女を代表した名前で「香妃墓」とも呼ばれています。
彼らの言い伝えに寄れば、彼女の体からは、砂漠棗(沙漠にのみ育つ棗の木)の花の良い香りがしたそうで、彼女の名前を「香り」を意味する「イパルハン」と名付けられたそうです。
彼女は26歳ごろ中央宮廷に入り55歳で亡くなりました。
ホージャ家5代目の家系なので、本家の人達は、彼女を故郷維吾爾の慣習に基いて土葬にて葬ると共に、この家族陵墓に安置させるべく、家族と使者124人で北京へ赴き、彼女の遺体を3年もの時間を掛けてカシュガルまで運んできたそうです。
この事を重視した後世の人達は、この家族陵墓を香妃墓の名前で呼ぶようになったのかも知れませんね。
主墓室の高さは29m、 緑色のタイルを張りつめた円形ドームの大屋根を有し、四角には、モザイク柄の美しい尖塔があります。香妃墓の建物のすぐ傍には、一般市民の墓もたくさん並んでいます。
場所は、喀什駅から約2.5km、市内人民公園からは約6kmとかなり近くにありますので、中国周遊で新疆を選んだ人で有れば是非訪れたいスポットの1つだと思います。
入場料は30元ですが、果樹庭園の舞踏参観は別途費用が必要です。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2016/10/22
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