シフィドニツァ平和教会 The Church of Peace in Swidnica

寺院・教会

「前例がない」「制約が多い」を超えた先の名作

5.0
旅行時期：2016/09（約9年前）

by bambiさん（女性）

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数少ないバスを逃し、1時間遅れで電車で到着。教会の建築当時に与えられた課題の中に「街の外壁の外に建てること」とあった通り、駅からは少し歩きます。とはいえそれほど大きい街ではないので15分少々。ゴシック調の門とカフェを抜けると緑に囲まれたメルヘンチックな、これまで見た教会とは違う佇まいが見えてきます。まずは外側を拝見しいざ中へ。始めに小さい部屋があり、ちょっとしたグッズとチケットを売っています。人がいなかったので2,3分待ち、チケットを買うと、出身を聞かれ、日本語表記の説明を渡されました（貸し出し）。写真撮影は自由です。大きく豪華だと聞いていましたが、本当にたくさんの制約の中よくこれだけのものが作れたなと感心します。制約があり前例がない難問を超えたからこそこういうクリエーティブが成されるのかもしれません。
暫く見ていると、ちょっとしたオルガンコンサートが始まりました。ちなみにオルガンは後方の大きいものと、前方祭壇上部にコンパクトなものがあり、今回はこの前方のもので演奏されたものです。演奏があるという情報はなかったので、本当にラッキーで嬉しかったです。これまでに聞いてきた少し怖いくらいの荘厳な音色とは違い、可愛らしい音色だと感じました。続けてヤヴォルにも行く為、あまりゆっくりしてはいられなかったのですが、「平和教会」という名の通り、心安らぐ空間でした。
ヤヴォル・シフィドニツァ共にヴロツワフを拠点に1日で行けますが、どちらに行くにも、またこの2地点間も、とても交通の便が悪いです。（移動時間は各1時間ほどですが電車もバスも便数が少ない）その為、朝から夕暮れくらいまでかかると思った方が良いです。大きくて立派なのはこちらのシフィドニツァで、そういう意味で見る順序としてはヤヴォルが先の方が良いのでしょうけれど、電車やミニバスのアクセスを考えた際に、シフィドニツァ→ヤヴォル→ヴロツワフというルートが良かった為、そうしました。どちらか一方に絞るのであればこちらのシフィドニツァだと思います。ヴロツワフから近い場所にある世界遺産なので、もう少し本数を増やすとか行きやすくなると良いのになと思いますが、人があまりいない方がこの空間を存分に楽しめるかなとも思います。