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ハイドパーク バラックス博物館 施設情報・クチコミに戻る

ハイドパーク・バラックス

  • 3.0
  • 旅行時期:2016/04(約8年前)
ミルさん

by ミルさん(男性)

シドニー クチコミ:8件

アメリカの独立によって流刑地を失ったイギリスは、新しい流刑植民地としてオーストラリアを選びました。1788年、初代総督になったイギリス総督フィリップ率いる11隻の艦隊が、約1000人の囚人を連れて、現在のシドニー郊外にあたるボタニー湾に上陸しました。ボタニー湾に上陸した1月26日は、今も国民の祝日「オーストラリア・デー」となっています。こうしてオーストラリアへの植民は始まりました。その後、80年間で16万人あまりの囚人がイギリスからオーストラリアに送り込まれました。囚人と言っても凶悪犯というのではなく、その殆どが貧困のために窃盗を働いた者たちなどで、軽犯罪にも関わらず重い刑罰を科せられ、植民地建設のための労働力としてオーストラリアへと送られたそうです。若くて健康な囚人たちによって、コストを掛けずに開拓が進みました。やがて牧羊や農業に適した土地であること、金などの資源が豊富であることが知られるようになって植民に拍車がかかりました。移民は自由移民が中心となり、1868年、囚人の流刑は廃止されました。この「ハイドパーク・バラックス」は1819年に男性囚人の夜間寄宿施設として建てられたものです。設計者も囚人として連れてこられた1人で、建築に当たったのも囚人達という、囚人によって建てられた囚人収容宿舎というのが興味深い点です。建てられてから30年間、使用されてきましたが、1848年に流刑が廃止されると、独身女性の移民滞在所、婦人保護施設、ワクチン研究所、裁判所や庁舎などを経て、1984年から現在に至るまで開拓時代の歴史を再現した博物館として公開されています。ずらりと並べられた囚人達のハンモック、囚人服などを展示し、当時の過酷な流刑囚の暮らしぶりを伺うことができる空間となっています。オーストラリアにおける囚人管理のシステムを今に伝える現存する唯一の建築物として、2010年、「オーストラリアの囚人遺跡群」の1つとして、他の10の史跡と共に、ユネスコの世界文化遺産として登録されました。

施設の満足度

3.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦(シニア)
観光の所要時間:
1-2時間
アクセス:
3.0
コストパフォーマンス:
3.0
人混みの少なさ:
3.0
展示内容:
3.0

クチコミ投稿日:2016/04/23

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