中世の武器、戦場、戦略、そして裏切り
- 5.0
- 旅行時期:2015/06(約10年前)
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by アザゼルさん(女性)
ロンドン クチコミ:6件
ヘンリー8世やエリザベス1世…
人気のある王様・女王様は、ここの戦場で戦い勝利したヘンリー7世の息子・孫でした。
この地域ではボズワースの戦いという、天下分け目の戦いが行われたのです。
この施設ではイギリス史における関ヶ原の戦争の様子やリサーチの様子を知ることができます。
この戦いでは一人の男が時の国王を裏切り、借金持ちだった外国帰りの青年に勝利をもたらしました。
その男の名前はトマス・スタンリー。
このスタンリー卿、リチャード3世に仕える貴族でした。
時の国王リチャード3世は、この男が裏切るのではないかと勘繰り、スタンリー卿の実の息子を人質に取りました。
しかし、このスタンリー卿、実の息子の命を捨て置き、寝返って外国帰りの「謀反者」ヘンリー・チューダー(ピチピチの28歳)の側につきました。
実はこのスタンリー卿、ヘンリー・チューダーの継父(血のつながらない父親)でもありました。ヘンリーについた方が、リチャードにつくより自分に都合が良いと考えたのでしょう。
かくしてリチャード3世はあろうことかスタンリー卿の家来の一撃によって命を失いました。
国王が戦場で命を失った、イギリス史最後の例です。
因みにスタンリー卿の実の息子は無事でした。
この話、続きがあります。
スタンリー卿には弟ウィリアム・スタンリーがいました。ボズワースで一緒にリチャード
を裏切った仲です。
しかし、このウィリアム、あろうことか数年後、今度はヘンリー・チューダー(当時はヘンリー7世として即位していた)を裏切り謀反を企てました。
ウィリアムが捕まり、処刑が決まった時、兄のスタンリー卿は弁明も弁解もしなかったといいます。
(この時の様子はBBCドラマ「The Shadow of the tower」をご覧ください)
このスタンリー卿、その後も大いに栄え、なんでもあのダイアナ妃にもスタンリー家の血が入っているそうです。
日和見男の歴史、ここにあり。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 2.5
- マーケットボズワースからレンタサイクルでどうぞ
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
- 大★満★足
クチコミ投稿日:2015/12/08
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