アルハンブラの【手】と【鍵】がある門
- 5.0
- 旅行時期:2015/07(約10年前)
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by ウェンディさん(女性)
グラナダ クチコミ:46件
その昔、悪魔に魂を売り、その代償として魔力を手に入れた大魔道師と呼ばれる一人のムーア人の王がいました。
王はベガの大地を己の居城と決め、小高い丘の上に荒野を一望できる塔を建て、その塔の外門に【手】を、内門に【鍵】を彫刻し門にまじないを施し、塔の中へと消えました。
大魔道師が人々の前から姿を消してから数百年の間、その間に幾度もベガの大地を大きな地震が襲い、人間が建てた多くの石造りの建物は崩壊し、多くの人々がその命を失いました。
しかし、大魔道師であった王が魔術を施したその門だけは呪文に守られ、度重なる大地震で傷一つ付くことはありませんでした。
人々は、大魔道師によりまじないを掛けられどんな大地震にもビクともしない石造りの門を畏怖し、大きな天災が起きる度に、門の地下深くの秘密の宮殿で今なお数百年の命を生きながらえているかもしれない大魔道師に想いを馳せました。
大魔道師がまじないをかけ、数百年もの間その姿を変えていない石造りの門。
その門は現在でも、ベガの大地にその姿を留めています。
そして、その門があるグラナダには、大魔道師に関するもう一つの伝承が残されています。
その伝承とは…、
大魔道師の掛けた呪文にも効力が切れる日がやって来る。
その運命の日、塔の外門に刻まれた【手】が伸び、内門に刻まれた【鍵】を掴む。
その瞬間、大魔道師が建てた建造物は崩れ落ち、ムーア人が隠した財宝が再びこの世に蘇る…と。
その門;魔法の門があるのはグラナダのアルハンブラ宮殿。
魔法の門は、現在ではアルハンブラの【裁きの門】と呼ばれています。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- アルハンブラ宮殿へのゲートの一つ
クチコミ投稿日:2015/10/29
いいね!:5票
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