ヘブライ文字で書かれた聖書の原点がある
- 4.0
- 旅行時期:2015/07(約9年前)
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by ウェンディさん(女性)
コルドバ クチコミ:16件
コルドバのシナゴーグ(シナゴガ)はスペインでも珍しいユダヤ教の寺院。
ユダヤ教はヤハウェイを神とあがめる宗教で(キリスト教のユダヤ正教とは名前が似ているが、全く別物)、世界三大宗教の一つと云われている宗教だ。
その寺院の中は非常にシンプルで四角い部屋が一つあるだけ。
そして、その部屋の内装には古代の言葉ヘブライ語で書かれた旧約聖書の原点とも言うべきユダヤ教の聖典タナハの一節が彫り込まれている。
実は、ユダヤ教の聖典もキリスト教の聖書(旧約)もイスラムの教典も、そのルーツは同じものだ。
時代別に見れば、ユダヤ教がヘブライ語で旧約聖書を作り、その後キリストさんが旧約聖書を更に編纂し、その後に弟子たちが新約聖書を作り、更に後の世のムハンマドさんが旧約・新約から啓示を受け、イスラム教を立ち上げている。
つまり、この壁に掘られているヘブライ語が世界三大宗教の始まりの言葉なのだ。
ユダヤ教の聖典が書かれた壁の同じ面には、イスラム教に特有の唐草模様も彫り込まれていて、それらの二つの文様はシナゴーグの内部に、調和のとれた空間を作りだしていた。
中東では今なお二つの宗教が対立し、毎日のように戦闘が行われている地域があるが、このシナゴーグでは、二つの宗教は寄り添うように描かれている。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- ユダヤ人街の中
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 入場料は不要だった
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 混んではいなかった
- 展示内容:
- 4.0
- 1部屋だけだが、色々と示唆する点があり、興味深い場所
クチコミ投稿日:2015/08/30
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