数式に紛れ込んだ紅の薔薇
- 5.0
- 旅行時期:2015/07(約10年前)
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by ウェンディさん(女性)
コルドバ クチコミ:16件
コルドバのメスキータはイスラムのモスクの建築様式とカトリックの教会様式が同じ空間に存在するキメラ的な建築物としてその名を知られている世界有数の美しい内装建築物だ。
でも、内装建築が美しい建物なんて世界中にゴロゴロある。
私自身、自分の目でメスキータの建物の中を見るまでは、ただの歴史的建造物であるだけなのだろう…と、考えていた。
しかしメスキータに入場し、1000本もの柱が並ぶその圧倒的な空間を目にした時、衝撃を感じた。
芸術というよりも数学的な美しさ。数式的な美しさをその光景から感じ取った。
そして、数式的なメスキータの中にある異質な存在であるカトリックの聖堂。
お互いが決して受け入れ難いという姿勢を表すかのように存在する二つの宗教施設。
カトリック聖堂は単体で見れば非常に荘厳で美しいものなのだが、メスキータの中のそれは異質でしかなかった。
紅大理石で作られた聖堂は、まるで規則正しい数式の中に紛れ込んでしまった一輪の艶やかな深紅の薔薇のよう。
メスキータのアーチに合わせて加工してあるゴシック建築の壁の模様、その精巧な彫刻や絵画は荘厳だ。
イスラムのモスクと融合したその様子を美しいと感じる旅人もいるかもしれないが、私はその逆。
メスキータは美しいが、その感じ方は旅人により異なる。
自身の目でメスキータをしかと見て、自分の想いを感じて欲しい。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- アルカサルからも徒歩5分。コルドバ観光の目玉。
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 入場券8ユーロ
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 朝イチは空いています。でも、30分もすると団体様で混み始めます。
- 展示内容:
- 5.0
- 柱の神殿は見事。キリスト教の聖堂部分とモスク部分、見どころは多い
クチコミ投稿日:2015/08/04
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