ベルナベウ攻略法~試合観戦編~
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- 旅行時期:2012/04(約14年前)
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by ヒリュウさん(男性)
マドリード クチコミ:21件
試合観戦(リーガ・エスパニョーラ)について記したいと思います。
最も頭を悩ますのがチケット購入法だと思いますが、これは絶対に公式サイトまたはticketmaster(どちらも同じ)で買うことをオススメします。
ベルナベウというのは、カンプノウと比較しても価格設定が高水準にあります。
ベルナベウの最も安い席が、Jリーグの最も高い席の値段と同じくらいです。
なおかつレアル・マドリーには公認代理店が存在しないため、手配業者を通すと、券面価格の2〜3倍は平気で取られます。
定価6千円の最も安い席が、2万円で販売されていました。
ちなみに公式サイトで同じ2万円を定価で払えば、中央の最高級の席に座れます。
公式サイトからのチケット購入で最大の難点は、1週間前にならないと一般販売のチケットが買えないことです。
よって、日程的にそれが難しい場合は、諦めて手配業者に頼むしかありません。
また、そもそもリーガは、10日〜1週間前まで試合日時が確定しないため、旅行客にとっては直前まで予定が立てられず、非常に厄介です。
週末の試合の場合には、土日どちらの開催でも対応できるよう、必ず両日マドリードの滞在ホテルを用意する必要があります(平日の試合の場合は、火曜と水曜)。
公式サイトは日本語表記ではチケット購入できないため、英語表記のページにまず飛ぶ必要があります。
よって購入手続は以降英語ですることになりますが、そこまで尻込みする難易度ではないと思います。
席は席種のみならず、空いている席そのものを自由に選択できるため、当日行ってみないとどんな席か分からないという失敗もありません。
皆が苦労するのが、カード決済でクレジットカードの番号を入力する際です。
スペインのサイトだけに、日本のカードとは相性があるらしく、相性が悪いと弾かれてしまいます。
これはもう手持ちのカードを色々試してみるしかなく、私も3枚目のカードでようやくパスしました。
チケットの発券方法は、決済したカードを忘れずに持って当日ベルナベウに行き、11〜13番ブースにある無人窓口のカードリーダーに通すだけです。
そうすると、ペロッとチケットが出てきます。驚くほど簡単です。
ベルナベウではJリーグと異なり、キックオフの1時間前にならないと開門しません。
スタジアムは駅の目の前ですが、周辺や内部に飲食店などはほぼありませんので要注意。
マフラーなどのグッズや、飲み物を売る出店がせいぜい並んでいる程度です。
道路は警察が警備しているのですが、馬に乗った騎馬隊なのがヨーロッパらしくて良かったです。
スタジアムの1階部分は、ぐるっと1周ほぼ出入口のゲートとなっており、チケットに記載されたゲートナンバー(スペイン語でPUERTA)から入場します。
つまり、指定されたゲートからではないと入れません。
荷物検査とペットボトル回収を経て中へ入ると、1ユーロでビニールの座布団のようなものを貸し出すエリアがあります。
座席は日本と比べると汚れているので、気になる人は借りた方が良いと思います。
試合後はそのまま席に置いていきます。
前述のとおり、チケットに書かれたPUERTAからスタジアムに入り、SECTORの番号の通路からピッチに出ます。
FILAというのが前列何番目という縦のラインを表しており、ASIENTOというのがその列の横のラインの席を示しています。
一応通路にいる係の人が英語で説明してくれます。
席からのピッチの眺めは、日本と比較にならないほど最高です。
ベルナベウは8万人収容のメガスタジアムなのに、良い意味で広さを感じさせません。
つまり、それだけコンパクトでどこからでも観やすい設計になっているのです。
天井部には暖房ヒーターが設置されており、温かな空気が席まで降りてきます。
やや余談ながら、Jリーグも秋春制を導入するならば、こういう施設整備を行わねばならないと痛感しました。
マッチデープログラムがスタジアム内に無料で配架されていますので、忘れずに入手しておきましょう。
また、皆ヒマワリの種を食べながら観戦しているので、現地の人を真似してみると面白いかもしれません。
スタジアム前の出店で1ユーロで販売しています。
試合後には、捨てられたものすごい数の種の殻で地面が満たされていました。
この3日後にカンプノウにも行ったのですが、バルセロニスタは多くがユニフォームを着用するのに対し、マドリスタはあまり着ていません。代わりに皆マフラーをしています。
これはバルサがカタルーニャのシンボルであり、自分たちの全てであることを、ユニフォームという「全身」で表しているのに対し、ファッション先進地でもあるマドリーでは自らの服装はあえて崩さず、しかしマフラーという「ワンポイント」でまとめる格式の高さを表現しているように私には感じ、何かこうした首都と自治都市の文化性の違いを反映しているようで、とても興味深いものがありました。
試合(対セビージャ戦)は、C・ロナウドとベンゼマの2ゴールで、3−0のマドリーの完勝。
夢のような90分間でした。
優勝決定を目前に控えていたため、3点目が入った際には、スタジアム全体で「カンピオーネ」の大合唱。
私ももちろん高らかに歌い上げましたが、このスタジアムが1つになった瞬間には、魂が震えました。
一生忘れることのできない体験ができました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 施設の快適度:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/05/31
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