今ではお洒落なお店が並ぶブギス・ジャンクションには、かつてのからゆきさんの花街の名残があります。
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- 旅行時期:2011/06(約15年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
シンガポール クチコミ:452件
ブギス・ジャンクションは、地下鉄ブギス駅もすぐそばにあるショッピング・モール。
日系の大型店があったり、インターコンチネンタル・ホテルも入っているので、ここを訪れた事のある人は多いかも。
このブギス・ジャンクションにはアーケードがついた歩行者専用の道がありますが、その内のハイラム街、マレー街、マラバー街は、かつてからゆきさんたちの花街(ステレツ)があった場所。
山崎朋子氏の著書『サンダカン八番娼館』の続編『サンダカンの墓』の中の『シンガポールの花街』の章にその記述が出ています。
今ではすっかり新しい建物になっているので、かつて山崎朋子氏が訪れた時のスラム街的面影は残っていないのですが、道の標識にその名残が見えます。
●注: ステレツというのはSTREETが訛った言葉だそうですが、単に街路を意味していたわけではなく、かつてからゆきさんたちの花街だったハイラム街、マレー街、マラバー街界隈を暗示しているんだそう。
かつてその道の一つのマレー街に初めて2軒の日本人娼館が出来たのは、山崎朋子氏の『サンダカンの墓』の中の『シンガポールの花街』によると、1877年(明治10年)。
年毎に娼館の数もからゆきさんの数も増えて行き、1904年(明治37年)には、娼館の数101軒、からゆきさんの数は902人までになったのだそう。
『サンダカン八番娼館』や『サンダカンの墓』を読んだ事のある方は、お買い物に来たついでにでもその道の名を探してみては?
いまの華やかな街並みの中に、からゆきさんたちの歴史の痕跡を追ってみるのもいいと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 5.0
- ビクトリア・ストリートとロチャー・ロードとの角で、MRTのブギス駅もすぐそば。
クチコミ投稿日:2013/07/26
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