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様々な種類のあるTGV。パリのターミナル駅とTGVの特徴(2017.5現在)

  • 4.5
  • 旅行時期:2017/07(約7年前)
eurokoさん

by eurokoさん(男性)

パリ クチコミ:16件

開業から30年以上が経過したTGV。
TGVはLGVと呼ばれる高速線と在来線のどちらも走行できるので、日本とは違い様々な目的地にアクセスしている。
一般道とICで結ばれる高速道路、高速道路間のJCTのような構造になっている。
このため、在来線区間では比較的ゆっくり(160km/h程度)走っているが高速線に入れば270km/h以上で概ね走行をする。
日本の新幹線と違い駅が殆どないのも特徴でフランスらしい広大な景色の中を走る区間が多い。

30年前から動いている初代のTGVから最新のEuroduplexまでが活躍中。

TGVを見極めるには先頭車両に書いてあるNo.が頼り。
先頭車両は、旧型と新型の2タイプ。
乗車する客車は1階建(平屋)と2階建の2タイプがあり、この組み合わせで様々なタイプが存在している。

■Paris Gare de Lyon(パリ・リヨン駅)発着
1981年に開業した最も古い高速線であるLGV Sud Est(南東線)に入るTGVが発着。
270km/hで運転を開始したが、その後300km/h運転にスピードアップした。
高速線は南仏方面へ向かい南東線からLGV Rhone-Alpes(ローヌ・アルプ線) ・
LGV Mediterranee(地中海線)と711kmに渡り結ばれ、マルセイユまで到達した。
また、ディジョンから東へ向かうLGV Rhin-Rhone(ライン・ローヌ線)も
最高速度320km/hに対応して2011年に開業しスイス方面のTGVが大幅に時間短縮された。
2013年4月末からはスペイン・バルセロナへTGVが乗り入れている。

パリ・リヨン駅からはフランス南部・アルプス・イタリア・スイス・スペイン方面を結んでいる。
フランス国内便はかなりの割合で2階建車両となっている。
スイス方面はTGV Lyriaの名前で運転している。スイス・ジュネーブ行のみフランス国鉄の線路内で行けるため、TGV Lyriaの車両以外にTGV SEやTGV-Duplexなど様々な車種で運転されている。
スイスやイタリア便では在来線区間も多い。 
パリ~バルセロナ行TGVはEuroduplexを使用。

・1階建
 ・TGV-SE Sud-Est(0・100番台のナンバー)
 ・TGV-Reseau(4501~4506のイタリア電源に対応した車両)
  イタリア トリノ・ミラノ向けのTGVに使用
 ・TGV-POS(4400番台のナンバーのスイス電源に対応した車両)
  スイス向けのTGV Lyriaに使用

・2階建
 ・TGV-Duplex(200番台のナンバー)TGV-Dasye(700番台のナンバー)
 ・TGV-Reseau Duplex(600番台のナンバー)
 ・TGV-Euroduplex (TGV 2N2)
   (4700番台:スイス・ドイツ電源に対応 、801-810:スペイン電源に対応した車両、811-:国内・ルクセンブルグ用)
  チューリッヒ方面やバルセロナ方面を中心に使用。
    
■Paris Montparnasse(パリ・モンパルナス駅)発着
日本人観光客が良く乗車するモン・サン・ミッシェル方面やボルドー方面へ向かう南西部方面のLGV Atlantique(大西洋線)のターミナル駅。
1989年開業で、世界初の300km/h運転をした路線。開業時からTGV-Atlantique中心に運行している。
2017年7月からは高速線が延伸しぼるボルドーやモンサンミッシェルへ行く際に利用するレンヌまでの所要時間が大幅短縮した。これに合わせ、各ホームの自動改札が稼働。。

・1階建
 ・TGV-Atlantique(300,400番台のナンバー)
・2階建
 ・TGV-Duplex(200番台のナンバー)
・TGV-euroduplex(800番台のナンバー)
・TGV-euroduplex L'Oceane(850番台以降)
320km/h運転が可能で、パリ・ボルドーノンストップ便に集中運用。
一等車の座席が回転できる初めてのTGV。

■Paris Gare du Nord(パリ北駅)発着
Lille(リール)などフランス北部を結ぶLGV Nord(北線)のターミナル。
拠点となるリールまで1時間と比較的距離が短い路線。乗車時間が短いので、Bar車両が営業していない列車が多い。
1993年に高速線が開業し300km/h運転を開始した。
北駅からはロンドンへのEUROSTARやベルギー・オランダ・ドイツ(ケルン)へのThalysも運転されており、他のターミナルよりはカラフル。
2007年まではTGV-Reseauで運行していたが、東ヨーロッパ線の開業で転属した為、代わりに南東線から転属してきたTGV SEが運行されるようになった。
TGVとしてフランス国内線用に改造されたEUROSTAR(TGV-TMST)の車両(20両×3"Three Capitals"3200番台)と16両×4の"North of London"3300番台)も運転されていたが、2014年9月から12月にかけて、TGV-Duplexに置き換えられてしまった。
ベルギー方面のthalysやizyはホームでセキュリティチェックを行う。

・1階建
 ・TGV-SE Sud-Est(0・100番台のナンバー)
 ・TGV-Reseau(4500番台のナンバー)
  ベルギー向けの一部のThalysに使用。
 ・TGV-Duplex

■Paris Gare de l'Est(パリ東駅)発着
シャンパーニュ地方・アルザス地方・ドイツ・ルクセンブルグを結ぶ、
LGV Est europeenne(東ヨーロッパ線)のターミナル。
2007年に高速線が開業。世界初の320km/h運転をした路線。
開業以来TGV-ReseauとTGV-POSで運行していたが、スイス向けTGVが2011年から
Gare de Lyonからの南東線経由となった。2012年からはドイツ向けも
TGV-POSの代わりにEuroduplexで運行されるようになった。

・1階建
 ・TGV-Reseau(500番台のナンバー)

・2階建
 ・TGV-Euroduplex(TGV 2N2)(4700番台のナンバー)
  ドイツへ直通するTGVに使用。

■CDG(シャルルドゴール空港)
■Marne-la-Vallee-Chessy(ディズニーランド・パリの駅)
フランスの高速線(LGV)間を結ぶ、外環線的な位置づけのLGV Interconnexion Est上にある2駅。
この路線を使い、各路線間を直通するTGVが走っており、南東線用の2階建てのDuplexが北線へ入ったりする。
2013年から運転を開始するLow Cost TGVのOuigoはパリ市内でなくMarne-la-Vallee-ChessyやMassy TGVから発着をする。    
  

■車両
銀・青色のTGVが主流だが、順次白・赤・グレー基調のCarmillonと言われる
塗装に変更が始まっており、Lyriaもこの塗装に近い塗装に順次変更されている。


・TGV-SE Sud-Est(0・100番台のナンバー)
30年前から走っている初代TGV。オレンジ色から銀青色の塗装にかわり、
2011年からは順次Carmillonと呼ばれる白と赤とグレー基調の色に変更中。Carmillon塗装に合わせ車内も改装されている。
最高速度も当初は270km/hだったが、300km/hまで出せるように改造された。
TGV-AtlantiqueやReseauと同じ形をしているが、先頭車の上にあるライトの部分が運転席の窓の部分から1段後方にずれている。
スイス行TGVであるTGV-Lyria用にハートマークをつけた専用車は、このTGV-SEだったが2012年にTGV-POSに置き換わってしまった。

・TGV-A Atlantique(300,400番台)
他のTGVが10両編成の中、Atlantiqueだけが一番長い12両編成。2編成連結して運転されると24両になる。
観光客が多い路線のため、向い合せの2人や4人座席が多く設置されている。
チケットにCLUB DuoやCLUB Quatreと書いてある場合はこの向かい合わせ座席になる。
車内は2005年以降順次Christian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)デザインに変更された。
1990年に515.3km/hの世界記録を樹立している。(325編成)
TGV-SEと同じ形をしているが、先頭車の上にあるライトの部分が運転席の窓の部分と一体になっている。

・TGV-R Reseau(500番台・4500番台のナンバー)・・・4500番台国際線対応
4500番台の車両はイタリア・ベルギーなどの電源に対応しており乗入が可能。
4501-4506はイタリア対応。
4510-4529,4551(元Thalys4531)はベルギー対応。
当初、北線用で最高速度300km/hだったが、東ヨーロッパ線の開業での転属にあわせ320km/h対応になった。
イタリア方面のTGVは2011年まではTGV Artesiaの名前で運転されていた。
車内は2005年以降順次Christian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)デザインに変更された。
TGV-SEと同じ形をしているが、先頭車の上にあるライトの部分が運転席の窓の部分と一体になっている。Thalysも実はこの車両。

・TGV-Duplex(200番台のナンバー)TGV-Dasye(700番台のナンバー)
2階建のTGV。2001年にフランス南部のマルセイユ付近まで高速線が延伸したのに合わせ、一気に本数が増えた。南東線においてはこの車両が300km/h運転のさきがけになった。
2階と2階が通路になりつながっているのが特徴。(車内に入り2階に上がると車両間の行き来が出来る構造)
DuplexとDasyeでは車内の座席の色が異なる。
Duplexは1995年から製造開始。Dasyeは2008年から製造開始。Low Cost TGVのOuigoはDasyeタイプ。

・TGV-RD Reseau Duplex(600番台のナンバー)・・一部国際線対応2階建てのTGVだが、先頭車両が古いタイプ。TGV-Reseauの先頭車に新しい2階建ての車両を組みあわて登場した。
先頭車は古いが乗ってしまえば古くはない。ReseauとDuplexが組み合わさったので、RDと呼ばれる。DuplexやDasyeと一緒に運転されている。

・TGV-POS(4400番台のナンバー)・・・国際線対応
2007年のLGV-Est Europeenne(東ヨーロッパ線)開業に合わせ登場し、Paris Est(パリ東駅)からのTGVとして使われていた。
先頭車両は2階建て車両と同じタイプの外観だが、客車は1階建て。
2006年~2007年製造と新しく320km/h運転も当初から可能。
車内はChristian Lacroix(クリスチャン・ラクロワ)デザイン。
世界最高記録の574.8km/hの速度を達成したのもこの車両。(4402編成)
スイスやドイツの電源に対応しているため国際列車中心に使われている。
2011年にLGV Rhin-Rhone(ディジョンから東へ向かう高速線)が開業しスイス方面は南東線経由が早くなったため、Paris Gare de Lyon発着便に充当されるようになった。
ドイツ方面へのTGVに使われていたが、2012年からはEuroduplexを使用するようになったため、現在は、スイスへのTGV-Lyriaにのみ使われている。
DijonからのLGV Rhin-Rhoneでは320km/h運転を行う。
日本人も多く乗車しているパリ~ジュネーブのTGVはジュネーブまでフランス国鉄の線路で行けるためスイス用の電源が必要なく、国際線対応のTGV-POSも入るが、国内線対応のTGV-SEや2階建てのTGVも入る。
一部のパリ~ジュネーブのTGVのLyriaの車両が入るのは、ジュネーブ~南仏のTGVにその車両を使うための送り込み用。

・TGV-Euroduplex (TGV 2N2) (4700番台 800番台)・・国際線対応
2011年以降に作られている新しい2階建て車両。外見はDuplexやDasyeとほぼ同じ。
TGV-POSの2階建て版のような位置づけ。車両によりスイス・ドイツ・スペインの電源に対応。
車内には新しく液晶モニタが設置され、速度や停車駅案内を表示。
当初から320km/h運転が可能。2014年から乗り入れたバルセロナ行への使用もされている。320km/hがウリなので、南東線につながる高速線で、その速度が認許されているLGV Rhin-Rhoneにも一部使用されている。(Zurich行など)
2012年にドイツへのTGVはすべてEuroduplexになった。

・TGV-Euroduplex L'Oceane. 850番台以降
2017年7月のボルドーへの高速線開業にあわせ投入された車両。
TGVでは初めて一等車の座席が回転する。
320km/h運転が可能でパリ・ボルドー間を最短2時間4分で結ぶ。
パリボルドー間ノンストップ便を中心に運転されている。

施設の満足度

4.5

利用目的:
中・長遠距離
コストパフォーマンス:
4.0
利便性:
5.0

クチコミ投稿日:2013/03/24

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