千夜一夜物語のはじまり
- 5.0
- 旅行時期:2013/01(約13年前)
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by ウェンディさん(女性)
マラケシュ クチコミ:18件
日没後のフナ広場
蛇使いが笛を吹きコブラが躍り、ランプ屋がランプに火を灯し、地面に映るランプの影が仄かに揺れる。
ヘナ染色の老女が、誰に語りかける風でもなく呟くように客引きをする。
サルが芸をし、フナ広場の真ん中には屋台が灯すオレンジ色の光。
人々はその光に吸い寄せられるように屋台に集まっていく。
屋台からは、香辛料の香りとお肉の焼ける臭い。食欲をそそる匂いがフナ広場中に漂っている。
切り落とされた羊の頭が、どんと屋台の上に乗り、睨みをきかせ、その横には赤褐色のソーセージが天井の竿からぶら下がり、真新しい肉汁をポタポタと落としながら、ゆらゆら揺れている。
屋台のお兄ちゃん、下に落としたお砂糖を平気でミント・ティのポットに放り込み、落下した串焼きをもう一度火に戻し、再度加熱してから客に出す。
屋台の客はそんな食べ物も平気で口へと運ぶ。
屋台の椅子の見知らぬ隣人との他愛のない会話。そんな会話すら楽しい夜のフナ広場。
昼間のオレンジジュース屋台が出ているフナ広場も健全で良い雰囲気。
でも、やはりお勧めは夜のフナ広場。
千夜一夜物語の始まり…。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 5.0
- 景観:
- 3.5
クチコミ投稿日:2013/02/10
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