歩いているだけで楽しい通り
- 5.0
- 旅行時期:2012/12(約13年前)
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by Rinさん(女性)
ブレーメン クチコミ:11件
マルクト広場から市庁舎の反対側に少し歩くとある狭い全長110mの小路。
知らないと通り過ぎてしまいそうな場所にあるが,一歩足を踏み入れれば,そこには美術館,映画館,カジノ,ギャラリー,土産物屋などがひしめき合うように並ぶ賑やかな一画です。
ベトヒャー Bettcher とは樽屋という意味です。かつてここは港とマルクト広場を結ぶ通りでした。そのためニシンやビールなどの商品の運搬・保存に必要な樽屋が集まっていたでしょう。
現在のように観光客が集まる通りとなったのは,1920年代になってからです。カフェイン抜きのコーヒーで財をなしたロゼリウスがこの通りの建物を次々と買い取り,自身が理想とする家並みを描こうと私財を擲ち一流の建築家を総動員して修復保存しました。彼の投資により,ここはレンガ造りの中世風の建物に個性的なドイツ表現主義の装飾が施された,独特な雰囲気の通りに生まれ変わりました。
入口には大天使ミカエルがドラゴン退治する図柄の黄金レリーフ「Lichtbringer」が掲げられています。その豪華さから,コーヒー商人ロゼリウスはかつて巨万の富を気付いた人物だったのだろうと想像させる。実際,コーヒーは当時のブレーメンでもっとも重要な取引商品であり,ブレーメンに集められたコーヒーがヨーロッパ中へ流通したのである。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- 景観:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2013/01/26
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