見学時間帯に要注意。パスポートは必携です。
- 4.5
- 旅行時期:2012/06(約12年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
哈爾濱 クチコミ:20件
731部隊(満州第七三一部隊)の正式名称は関東軍防疫給水部本部。
防疫や水の供給の研究を行っていたほか、細菌戦に必要な生物兵器の研究・開発のため、現地での捕虜などに対して人体実験をも行っていた機関とされています。
731部隊について書かれた本のうち、森村誠一の『悪魔の飽食』は特に有名になったので、読んだ事がある人も多いのでは。
今ではその731部隊の施設が、侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館として一般に公開されています。
私が初めて訪れた1997年には開放された部分は少なくて展示館も小さかったのですが、今回訪れてみたところ、修復された本部建物内の多数の展示、広大な敷地に点在する建物跡、二木班や動力班の施設残骸をも見ることができました。
所在地: 哈爾濱(ハルピン)市 平房区 新疆大街25号
路線バスも出ていますが、私たちはタクシーで行ってみました。
中央大街南外れのホリデイ・イン・シティ・センター(哈爾濱万達假日酒店)あたりからだと、30分ほどで50元程度。
帰りは、閉館時間に合わせて客待ちしているタクシーもいました。
●注: 見学時間帯に要注意。ホテルに置いてあった見所紹介パンフには9:00~15:00と出ていましたが、2012年6月中旬現在は、午前は9:00~11:00、お昼を挟んで午後は13:30~15:30になっていました。月曜は休館。
見学は無料。敷地内や展示の撮影可。
●注: 見学にはパスポート必携。敷地入口脇にある建物(旧南門衛兵所)で提示します。
ここにはロッカー、飲み物だけの売店、オーディオ・ガイドあり。
オーディオ・ガイドは15元。中国語、英語、日本語、韓国語、ロシア語の5ヶ国語。
●注: 中国人見学者の中には、「お前は日本人か?」と聞いてくる人もいました。見学態度や対応態度には留意しましょう。
本部建物内では、731部隊の歴史を追って、部隊内で行なわれていた研究・実験の内容が、数々の写真や遺留品で紹介されています。
建物内はどんよりと暗く、展示品の中には武器やガスマスク、実験器具なども並んでいます。
全体的に見やすくまとめられてあったと思います。
説明文は、中国語、英語、日本語の三本立て。1階には、日本語だけで説明の出ている展示室も二つありました。
同じく1階ではビデオも見られます。放映時間は、10:00~11:00、14:00~15:00。
本部建物内の展示の最後には、おびただしい数の犠牲者の名を連ねた廊下が続き、慰霊の千羽鶴などもありました。
本部建物の見学を終えて外に出ると、731部隊専用だったという鉄道の引込み線もある広い敷地。
敷地のすぐ外は、現代の住民が住むアパートが並ぶ街並みになっていました。
部隊のほとんどの施設は敗戦後の撤退の際に爆破され、地下通路部分が大きくくぼんだ跡地になっていますが、病理試験室だったと言う二木班の建物、電力と熱源を供給していたという動力班のボイラーの残骸は残っています。
敷地内地図によると、今後発掘・公開予定の建物跡もあるんだそう。
本部建物内部展示と敷地内の見学は、合わせて2時間程度を予定していくといいと思います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.0
- 路線バスもありますが、市内の中央大街南端あたりからタクシーで行くと30分ほど。運賃は50元程度。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 見学は無料。以前(1997年)に比べると、見学できる場所や展示品がずいぶん増えていました。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 私たちが行った時には、混み合わない程度の数の見学者が訪れていました。
- 展示内容:
- 4.5
- 修復された本部建物内部の展示品多数。新しい展示方法で見やすくまとめられていました。説明文には日本語付き。
クチコミ投稿日:2012/06/15
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