ポーランド・ユダヤの側だけでなく、ドイツ側の史料も豊富。軍事に興味のある人にもお勧めです
- 5.0
- 旅行時期:2012/04(約12年前)
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by エミリア☆Rさん(女性)
クラクフ クチコミ:2件
単なる「ホロコースト博物館」ではありません。入口には「クラクフ、1939年」と書かれたセットで記念撮影できる場所も設けられ、1939年から終戦までのクラクフを、ユダヤ人、ポーランド人、ドイツ人それぞれの視点で体験できるようになっている、「体感型ミュージアム」と言ってよいかもしれません。
驚いたのは、ドイツ側の史料が豊富なことです。わたしたちはドイツ在住ですが、現在ドイツ国内では、例え博物館でも公衆の面前ではなかなか展示することのできないようなナチスやドイツ軍に関する史料が堂々と展示してあります。
当時のクラクフを再現したということなのでしょうが、巨大なハーケンクロイツ旗が何枚も垂れ下がり、床にハーケンクロイツのタイルが敷き詰められた部屋もあります。また、ヒットラーユーゲントの短剣やドイツ軍の徽章類、マウザー銃やヴァルターPPなどの武器類も、オリジナルが展示されています。当時のプロパガンダ本なども豊富で、どれもドイツ本国ではほとんど見ることの出来ないものです。
このようなものを、被害者であるポーランド側が、「貴重な史料」として中立の立場で大切に保管し、「負の記憶」として後世に伝えられる形で展示していることに、頭が下がる思いがしました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- クラクフ市内、有名なLipowa4です。
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 可もなく、不可もなく、と言う感じでしょうか。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 地元の修学旅行生やドイツからの団体観光客がたくさんいましたが、並ぶことはありませんでした。
- 展示内容:
- 5.0
- 期待以上で驚きました。ドイツの視点・ポーランドの視点・ユダヤ人の視点がそれをれあり、中立的な展示方法だと感じました。
クチコミ投稿日:2012/04/26
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