スタンダードなタイ料理―賛否両論がありそうなお店。
- 3.5
- 旅行時期:2011/11(約14年前)
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by おっちゃんさん(男性)
バンコク クチコミ:16件
相方も僕も、バンコクで取る食事の中で、一番期待していたのは、実はバーン・カニタだった。
そのバーン・カニタへと向かうソイ23は、少し場末の匂いの漂う通りで、街灯が少ないせいかうす暗く、危険なエリアとはいえないまでも、女性の一人歩きはあまり勧められない。
バーン・カニタは広い庭に囲まれたタイ伝統様式の瀟洒な一軒家で、なかなか雰囲気もよい。
さて、なにを食べようかと考えていると、相方が「さつまあげみたいのを食べたい」と言うので、まずはトートマンクンを注文。
あとはグリーンカレーとスチームライス、エビのソムタム、トムヤムクン、締めのデザートにカオニャオ・マムアンを頼んだ。
一皿目は、グリーンカレー。
無造作に頬張ると、ココナッツミルクの甘みが香り、じんわりと辛さが追いかけてくる。
噂ほどではない、とビールをひと口飲むと、突然口の中が発火する。
口を半開きにして思わず息をはーはー。顔の毛穴が開き、汗がみるみる出てくる。
にもかかわらず、二口目を早くも欲してしまう。
辛さがあとを引く、とはこういうことをいうのだろう。
辛さとは、煎じつめると、痛みなのだという。
痛みが喜びに変わるという、倒錯にこそ「辛さ」の本質があるのではないか。
そんなことを思いながら、慎重に唐辛子を排除して、二口目を口に運んだ。
辛すぎないほうが、やはり美味い。
倒錯は、僕にはまだ早すぎるようだ。
二皿目はエビのソムタム。
しゃきしゃきとしたパパイヤの歯触りが心地よい。
ライムの香りが涼しく、その酸味が爽やかだった。
日本のなますにどことなく似ているけれど、南国ならではのサラダである。
三皿目はトムヤムクン。
こんなマイルドなトムヤムクンがあるのか。
それがひと口含んだ印象だった。
酸味の角が取れ、エビのうま味がよく出ている。
四皿目はトートマンクン。
揚げたてをスイートチリのような甘いソースにつけて食べた。
確かにエビのすり身のさつま揚げなのだが、ナンプラーのせいか、甘いソースのせいなのか、日本のさつま揚げとは別物である。
そしてデザート、カオニャオ・マムアン。
実をいうと、僕にはこれが一番美味しかった。
蒸したもち米に、甘いココナッツミルクをかけ、マンゴーを添えてある。
甘いものには普段興味はないのだが、記憶の奥にある郷愁の琴線にでも触れたのだろう。
素朴でどこか懐かしいタイのおふくろの味といったところだろうか。
料理に加えて、ビール3本を飲み、税・サービスが付いて、会計は締めて3000bahtと少し、といったところだった。
決して安くはない。
正直に言って、もう少しレベルの高い料理を期待していた。
まだタイ料理が珍しい時代から、東京でそれなりにタイ料理を食べてきた経験から言うと、いい意味で裏切られた感じがなかった。
これまで経験してきたタイ料理の上をゆく感動がなかった。
バンコクにおけるハイエンドのレストランは、観光客や駐在員などを相手にしているせいで、客層が薄く、どこか競争にさらされていない。その点、大衆店のほうが競争にさらされている分、確固としたなにかを持っているような気がする。
もちろん、レストラン選びは、味と値段だけでは決められない。TPOに応じて、それは変わるはずである。
バーン・カニタはその意味で、普通に美味しい店だし、落ち着いて食事をしたいときなど、使える店だといっていい。
だが、美味しいものをリーズナブルに食べたいのなら、ほかにもっとふさわしい店があるように思うのだが…。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人当たり予算:
- 5,000円未満
- アクセス:
- 2.0
- コストパフォーマンス:
- 2.0
- サービス:
- 3.5
- 雰囲気:
- 4.0
- 料理・味:
- 3.5
クチコミ投稿日:2011/11/17
いいね!:2票
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