珍妃の井戸はどこに
- 3.5
- 旅行時期:2010/11(約15年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
北京 クチコミ:13件
浅田次郎の小説『珍妃の井戸』に出てくる珍妃井は、故宮(紫禁城)内に実在しています。
場所が分かりにくいのが難ですが、故宮博物院のチケット(40元)とは別売りになっている珍宝館のチケット(10元)を買うと入って行ける区域にあります。珍宝館があるのは城壁に囲まれた故宮内の北東側。チケット売り場や入り口は、箭亭がある広場に面していて看板が出ていました。
珍妃の井戸だけを目指して行くとちょっとがっかりすると思うので、九龍壁やその他の宝物を納めた建物の見学最後に寄ってみるのが○。
珍妃の井戸は、珍宝館がある区域の出口になっている貞順門そばにありました。
故宮内に多数あるギフト・ショップで、≪走進故宮≫という絵地図(10元)を買ってから行くと場所が分かりやすくて便利。その絵地図だと、右上の角近くに珍妃井という名で出ています。
この絵地図には、故宮内の建物やトイレなどの施設も網羅されているので重宝しますよ。
珍妃井は石造りの井戸。柵で囲まれていて近づくことは出来ません。
いくら昔の人が小柄でも、ここに大人の珍妃が本当に落とされたかと思うほど、口の直径が狭いのに驚くと思います。
今ではその井戸の口に、さらに転落防止用の鉄棒が通されていました。
珍妃(1876~1900)は、光緒帝に最も愛された妃だったんだそうですが、義和団の乱の際、西太后らとともに逃げることを拒否したために、宦官によってこの井戸に落とされて殺害されたのだそう。
翌年になってからその遺体が引き上げられ、西陵・崇陵の妃園寝に埋葬されたということです。
珍妃の井戸のそばに懐遠堂という小さい平屋の建物があります。(左下の画像の右に見えている建物)
ここは珍妃霊堂として建てられたようです。内部には入れませんでしたが、≪珍奇妃之神位≫と書かれた位牌が祀られているのがガラス窓越しに見えました。
- 施設の満足度
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3.5
- アクセス:
- 3.0
- 故宮内に多数あるギフト・ショップで、≪走進故宮≫という絵地図(10元)を買ってから行くと場所が分かりやすくて便利。
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- これだけを見るとちょっとガッカリ。珍宝館がある区域の他の見所も合わせて見学するのがいいと思います。
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 展示内容:
- 3.5
- 歴史的には興味深いですが、井戸そのものは見応えありとは言えないと思います。
クチコミ投稿日:2010/11/23
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