≪英王室ゆかりの城が多いロイヤルディーサイド立つブレーマー城、夏の宮殿バルモラル城≫
<1978年夏の休暇・イギリス...
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1978年8月5日(土)~19日(土)の15日間
10日目の8月14日(月)晴、ブレア城、ブレーマー城、バルモラル城を巡る。
700年の歴史を誇る名門アソル公爵家の居城ブレア城を見物し、城内のレストランで昼食(£5.2)を食べて、一休みした。
午後13時50分、ブレア城からA9の道を南東の目的地であるBraemarブレーマーの村に向かう。途中のPitlochryピトロッホリーでルートを変え、A984・B550の近道を取った。*Pass of Killiecrankieキリークランキーの峠でPiperパイパー(バッグパイプの演奏者)に出会う。演奏者の身近に立って一緒に写真を撮った娘たちにはちょっとした楽しい体験だったようだ。
この峠の山斜面全体が、エリカの花のピンク色で染まった景観は素晴らしいものだった。(写真は色あせて、その色は見られないのが残念)
ヨーロッパでは白いエリカを見つけると幸せになるという言い伝えがあり、白のエリカを探してみましたが、赤ばかりでした。
峠を出発し、さらにA93で北上した。
この村から1km程北にあるBraemar Castleブレーマー城は樽のような形の城郭が珍しく、見学(£1.4)ができる。Deeディー川が流れ、曰く日本的には軽井沢のような高原にリゾートホテル、ゴルフコースがある。
②<マー伯爵の居城Braemar Castleブレーマー城>
Braemar Castle:Braemar AberdeenshireAB35 5XR
英国スコットランド北東部、Aberdeenshireアバディーンシャー州にあるBraemar Castleブレーマー城は*Royal Deesideロイヤルディーサイドに位置する。Aberdeenアバディーン(人口195千人)から約100kmの距離にある。
*Royal Deesideロイヤルディーサイドは全長145kmのDeeディー川沿いのこと。この川沿いにはCrathes Castleクラシズ城、Balmoral Castleバルモラル城、Drum Castleドラム城、ブレーマー城をはじめ、王室ゆかりの城が多い。
ブレーマー城は1628年、当時スコットランドで強大な勢力を誇っていたEarl of Marマー伯爵の居城として建てられた城である。
Jacobite rising of 1745ジャコバイトの反乱で破壊、18世紀に再建されて現在の姿になった。
その後、スコットランドとイングランドとの戦国時代を経てヴィクトリア女王時代には王室のメンバーも集まるイベント、Braemar Gatheringブレーマーギャザリング(スコットランド伝統の競技会)が行われるなどハイランド文化の中心として栄えた歴史がある。ブレーマー城は写真で見るように、樽のような形の城郭であり、英国内の古城群の中でも大変珍しいそうだ。
③<イギリス王室の夏の宮殿となるBalmoral Castleバルモラル城>
The Estates Office:Balmoral Estates
Ballater Aberdeenshire, AB35 5TB
ブレーマー城からディー川沿いA93号線を20kmほど北東に走ると、今日3番目の城、イギリス王室の夏の宮殿、堂々としたバルモラル城が見えて来る。
英国スコットランド北東部、Aberdeenshireアバディーンシャー州にあるバルモラル城はRoyal Deesideロイヤルディーサイドに位置する。アバディーンから約80kmの距離にある。
この広大な城は周囲を森や荘園(260㎢)に囲まれたEstate Houseエステート・ハウスといわれる建物である。一帯はディー川沿いの風光明媚な地域である。
城の歴史はWilliam Drummondウィリアム・ドラモンド卿が居城として1390年に築城された。その後、15世紀に第3代Earl of Huntlyハントリー伯Alexander Gordonアレクサンダー・ゴードンに売却され、幾つかの貴族の家に所有が変わり、1848年からQueen Victoria女王ヴィクトリアと王配Prince Albertアルバート殿下が利用した。バルモラル城の滞在を好んだ御二人は1852年に購入し、15世紀のバルモラル城を拡張させ、王室にふさわしい新しく大きな城に生まれ変わらせた。1856年に現在の建物が完成した。
現在もイギリス王室の離宮・夏の宮殿として使用されている。エリザベス女王も毎年夏にはこの城を訪れ、約2カ月滞在するほどお気に入り!だと云う。
当時のブルーガイドには6月から7月の2ヶ月が一般に公開され、日曜日は御休みと書かれていた。この為、8月のこの日は当然非公開で、入場料、ガイド本・絵葉書代も払った記録もなく、写真も撮っていないから、さらりと外観だけを見て終わったのだろう。
さて、今日はStirlingスターリングで1泊の予定だ。
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投稿日:2020/12/30