カッパドキア地方の南方、ユルギュップから車で1時間ほどの所にソーアンヌと呼ばれる古い村がある。
ソーアンヌの村の入口で旅...
続きを読む人を迎えてくれるのは、2000年以上も昔に作られた岩窟住居。
総階数17回の古代のアパートメントが、道路沿いに立ち並ぶ。
村のゲートをくぐると、そこは女たちの世界。
村の女性たちの作るソーアンヌ・ドールと呼ばれる人形や、手芸品が並ぶマーケットとレストランが目の前に広がる。
私が訪れたのは5月初旬だったので、村はリンゴの花が花盛りで、非常に美しい光景だった。
そして、村の中を谷沿いに沿って歩くと、自然の岩の中に掘りこまれたドーム型の屋根を持つ修道院が目の前に現れる。
修道院は、階層ごとに分かれた役割を持つ部屋があり、いずれも最上階は教会。
教会の中には色鮮やかなフレスコ画が残るが、足場が悪く見に行くのは危険を伴う。
ソーアンルの岩窟修道院が作られた時期はギョレメの修道院よりも後の時代だという事だが、風雨にさらされたためか、その痛みは激しい。
岩窟修道院の脇道を、修道院を眺めながらハイキング。
修道院の先に在るのは1900年代終わりころまでは使われていた岩窟住居跡。
岩の傷みが激しく、政府により退去命令が出た為、岩窟住居の住民たちは平地に建てた現代式の石造りの住居への移動を余儀なくされた。
でもよく見ると、いくつかの岩窟住居の入口には現役の木の扉がとりつけられ鍵がかかっている。
どうやら、農作業小屋としては利用している様子だ。
ソーアンヌの村へは個人では行くのは少し難しいが、混載ツアーのブルー・ツアーで行く事が出来る。
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投稿日:2015/05/20