≪Romantische Strasseロマンチック街道、Schwaebische Alb Strasseシュヴェービッシ...
続きを読むュ・アルプ街道、Burgenstrasse古城街道の旅≫
期間 :2012年05月15日(火)~05月29日(火)15日間の旅
5月18日(金);朝方小雨、その後、晴、20℃、101km
クレクリンゲンもロマンチック街道の町だ。
町から少し外れたヘルゴット川に沿った場所に、二つの見所がある。
2009年のクリスマスの旅では修復中で、見学ができなかったHerrrgottskircheヘルゴット教会(聖母マリア昇天の祭壇・・リーメンシュナイダー作)とFingerhutmuseum指ぬき博物館である。
ローテンブルクから凡そ20kmにあるヘルゴット教会を最初に訪れる事にしていた。
ロマンチック街道の旅はリーメンシュナイダー作品を見る旅でもある。
<Herrgottskircheヘルゴット教会見学>
10:55~11:20 入場料Euro4
幸い改装も完了し、小さなヘルゴット教会ではリーメンシュナイダー作の見事な祭壇を見る事が出来た。写真はフラッシュ無しでOKだった。
凡そ600年前に神意を受けた村の農夫が聖餅を地中から発見したと云う。
その事跡を記念して、当時の領主ホーエンローエ伯がヘルゴット教会を建てた。
教会建立後100年して、農夫が聖餅(ミサや聖体礼儀で食するために特殊なパンを聖別し、キリストの体の実体として信じられ、食べられるもの・・・さてどんな形であったのか?)を発見した場所を主聖壇として、リーメンシュナイダーがMarienaltar聖母マリア昇天の祭壇を作った。
高さ11m、幅3.7mと大きなもので、それは見事なもので、リーメンシュナイダーの最高傑作と云われるだけのものがある。
祭壇中央部に天使と昇天する聖母マリア(天才リーメンシュナイダー本人の作)、その下にこれを見守る十二使徒が刻まれている。
祭壇上部には天国でのマリアの戴冠、翼扉にはマリアの4つの重大な出来事、
即ち左上からエリザベートの訪問、受胎告知、
右のキリスト生誕、神殿詣での場面が彫られている。
更に祭壇右下の12歳のキリストと学者たちの彫刻には下部の3面で一番右手にリーメンシュナイダーの自刻像(頭部に帽子)が刻まれているのが目に付いた。
<Tilman Riemenschneiderティルマン・リーメンシュナイダー>
リーメンシュナイダー(1460年頃 - 1531年)は、中世ドイツの彫刻家である。
北ドイツのLandkreis Osterode am Harzのオステンブルク(Ostenburg)に生まれる。後に家族と共にヴュルツブルクに移住し、工房をかまえ、祭壇や墓碑の彫刻を数多く手がけたと云う。その追随を許さぬ技術で評価を高めた。特に女性の彫像はその顔の表情が豊かで、独特の作品が多く、印象強い作品である。
一方、1520年から1521年まで、ヴュルツブルクの市長を務めている。
その死後、歴史から忘れ去られた。
その作品はフランケン地方一帯の教会、修道院などに、作者はティル親方とか、ディルとかいった名前だけが伝えられて、残っていたそうだ。
1822年に漸く彼の墓碑が発見され、再びその作品群と共に、歴史上にその名が復活することになったと云う。
尚、時間があれば、Fingerhutmuseum指ぬき博物館に行かれることをお勧めする。
指ぬき博物館はヘルゴット教会とは道路を挟んだ反対側の坂を下った所にある。
・・・・・
最後の写真二枚
①デトヴァンク・聖ペテロと聖パウロ教会:リーメンシュナイダー工房作・“Kreuzigungs-Retabel聖十字架祭壇“
②ローテンブルク・聖ヤコブ教会:リーメンシュナイダー作“Heilige Blut Altar聖血の祭壇”(1500年頃)
閉じる
投稿日:2020/11/29