マルコポールが『東方見聞録』の中でザイトンと呼んだ福建省沿岸の泉州。
その泉州から東に50km足らずの惠安県・祟武半島に...
続きを読むは、明の時代に倭寇の侵入を防ぐための城壁を造った町≪祟武古城≫があります。
注:中国語で≪古城≫と言うのは≪古い町≫の意味です。日本語で言うような意味のお城があるとは限りません。
明代に泉州付近に頻繁に襲来したという倭寇を防ぐための城壁を造った町はほかにもあるようですが、宋の時代から存在して、明代の町並みも見られるという≪祟武古城≫を選んで行ってみました。
この日は海霧が濃くて海に面した側の城壁は霞んでいたので、左上の画像は外に今の町並みがある側の壁。≪祟武古城≫を囲い回した花崗岩の城壁の総延長は2457m、基壇を含めた城壁の高さは12mあるそうです。
海に面した側の城壁の上には、大砲なども残っていました。
海に面した側の城壁外側は、今は左下の画像のようにこの辺の特産の花崗岩の彫像が多数ある公園風に整備されていました。(現代アート風の彫像もあるキッチュな眺めの部分もありましたが。)岩の磯辺や砂浜もあるので、お天気のいい日にはこのあたりの散策も楽しめそうです。
城壁の内部は、右の画像二枚のように一転して石造りやレンガ造りの廟や古民家の多い迷路のような町並み。
画像には出しませんでしたが、このあたりの≪惠安女≫の独特な衣装を着けた地元の女性の姿や市場も見られます。
ざっと見るだけなら1~2時間でも足りますが、このあたりの廟や古民家建築に興味のある方なら、城壁内外を巡って数時間いてもいい所だと思います。
私は泉州市内から別の見所≪洛陽橋≫も含め、朝8時頃から午後3時近くまでタクシーを雇って行きました。このルートの乗車時間は往復で2時間くらい。待ち時間を含めた運転手さんの言い値は180元。言い値は交渉してくださいね。道筋は全て舗装されていましたが、選べる時には車体の整備のよさそうな車にした方がいいですよ。
着いた先での≪祟武古城≫の入場料は27元
チケット売り場の近くに駐車場、食堂、売店、トイレあり。トイレ用ペーパーは必携。入り口の門の所に≪祟武古城≫の大きな地図が出ているので、ちょっと足を止めて全体図を見ていくのが○。城壁外側の海辺にも食堂、売店、トイレがありました。
城壁内部に入る門がいくつかありますが、チケット売り場から入って、先に海側の城壁や海岸線を見ていく場合には≪南門関帝廟≫の所にある門から入るといいと思います。見落とすと、次の門まで城壁に沿って延々と歩かなければなりません。
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投稿日:2007/04/16