漸く旧正月も終了し、観光客が捌けた頃を見計らって(もうすぐ野焼きによる大気汚染の季節が来て、その後は地獄のような灼熱の日々が続くので、この時期を逃すと、雨季直前まで待たなければならなくなってしまうので…)、チェンマイまでささっと、足を延ばしてみた次第。
「ちょっとチェンマイにでも行こう」と、突然思い付き、(旅行シーズンの端境期に)仕事とか都合とかetcetc何の躊躇も無く、あのチェンマイまで、約1時間で、片道数千円で、しかも「国内線」で来れてしまうというこのお気軽感…全く持って嬉しい。
タイに住むという事はこういう事かぁ、と心から感謝するしかない。
さて今回は、11時am頃にチェンマイに到着したのだが、ホテルのチェックイン(14:00)までは、まだ時間が十分にある。
荷物も小さなバックパックひとつなので、荷物を置きにホテルに行く必要もない…さて、どうしようかなぁぁ…
そーだ、「インターコンチネンタルホテルメービン」に行って、アフタヌーンティでも頂きながら、『テレサテン』の部屋でも観てこよう、と思いついた。
『テレサテン』が定宿としていた旧インペリアルメーピンホテル(=現インターコンチネンタル)の1502号室(1995年に、彼女は持病の気管支炎/喘息を拗らせ、このフロアのエレベータの前で倒れているのを発見され、その後亡くなったと聞く)が、豪華絢爛に保存されている。
約五千円(1,118B)程を払うと、テレサテンの部屋の前にある高級中華レストランで、とてもちっちゃく上品な(年寄りにはちょうど良い感じの量の)アフタヌーンティーセットを食べながら、テレサテンの部屋を好きなだけ拝む事ができる。
元々、このフロアーは、普通の部屋階だったのであろうが、テレサテンのこの部屋を今後の展示部屋にするにあたって、大きく改築されたのであろう。
私が学生の当時は、失礼ながら(私の無知により)年末紅白に出ていたただの台湾人のおばさんという認識だったテレサテン…
数年後に海外(特にアジア/中華圏)に出て(海外赴任して)、初めてその偉大さに驚いた…。
どこかの国のカラオケで、随分とお世話になった日本人も多い筈…(当時、海外のカラオケでは、演歌が主流で、今ほど曲数もない訳で、比較的ポップな曲は、テレサテンと五輪真弓しかなかった気がする…)
ここタイのチェンマイで流れる「時の流れに身をまかせ」とか「つぐない」「別れの予感」を聴きながらアフタヌーンティー…いきなり2-30年前に記憶がタイムスリップした気がした…
※90年代初頭、インドネシアに初めて赴任した当時、ブロックMの日系カラオケでは、(当時の)おじさん達は、皆、『空港』を熱唱していた事を思い出す…
※『甜蜜蜜』が、一番思い出深いかなぁぁ…中国に駐在していた頃、皆、歌ってた…在那里ーーー!
※前職の香港社にいる際には、この曲が上司達の御箱(一八番)であった...『香港』
あゝ、テレサ・テン様、偉大なり…