チューリッヒ駅地下からのエスカレーターで地上に出て1ブロック、ホテル前がトラム乗り場という抜群の立地のホテルです。団体客を受け付けているためなのか、フロントは混みあっていて、スーツケースを預かってもらうだけでも、20分以上かかりました。
バスタブ付きの部屋を依頼していたので、建物の奥の方の部屋となり、エレベーターを降りてからさらに数段の階段を降りなければなりませんでした。チェックイン時には、段差がある部屋だからとの説明があり、ポーターさんがスーツケースは部屋まで運んでくれました。部屋の設備は、エアコンもきちんと稼働、お部屋で夕食を取る時に欠かせない電気ポットもあり、チョコレートやビール、果物などを冷やせる冷蔵庫もありました。お部屋のスペースも十分な広さでした。
ところが、2日目の観光を終えて部屋に戻ってくると、「掃除してください」の札がドアにかかりっぱなし、不吉な予感で部屋に入ると、案の定、部屋の清掃は全く為されていませんでした。日本のホテルのように、コロナで接触を避けるため掃除は希望者のみと部屋に案内があれば納得できますが、こちらのホテルはそんな案内はもちろんないし、掃除も備品の補給がなくても、きちんと掃除した部屋と同じ宿泊料をとられるわけで、不公平感が残ります。掃除してなかったのだから、その分、室料を割引しろ、との流れにならないよう、宿泊代はチェックイン時にまとめて支払うシステム、もらうものをもらったら、後は知らないというわけです。周辺の部屋も、「掃除してください」の札がかかりっぱなしの部屋が散見、おそらくコロナの影響で、清掃スタッフが完全に不足しているのでしょう。また、たとえ仕事が終わらなくても定時になったら帰らせていただきます、というカルチャーなのでしょう。バスタオルセットをフロントに依頼しましたが、新しいタオルセットが届くまでに、3回もフロントに交渉に行かなければなりませんでした。もちろん部屋の掃除ができていないことに関しては、謝罪の一言もなく、完全無視でした。
よって、こちらのホテルは、1泊のみの利用をおすすめします。1泊だけなら、非常に便利なホテルです。