月末近く、週末の金曜、おまけに大雨後の三重苦とくれば、やはりバンコク中心部は大渋滞。今回は荷物があるものの、さほど重たくもないので、BTS「サパーンタークシン」駅前のサートーン埠頭からの専用船に乗ってホテルに向かいました。船では冷たいおしぼり、そしてお水がサービスされるなど、さすがの対応です。ホテル到着後、短い階段を上り下りするメインロビーへはスタッフが荷物を運んでくれましたが、荷物のあるお客さんが私だけと、少なかったからかもしれません。古い建物ではありますが、さすが長らくバンコクを代表する高級ホテルとして君臨して来ただけのことはあって館内の造りは良く、とても豪華でシックな雰囲気です。吹き抜けとなったロビーには、タイの仏塔を模った大掛かりなオブジェがあって圧倒されますし、エレベーターホールの煌びやかなシャンデリアもさすがです。コーヒーショップの女性スタッフの衣装も、タイの雰囲気と少しのセクシーさもあって良いです(笑)。さてピンクの衣装に身を包んだベル係…というか館内バトラーのようなベテランスタッフにエスコートされ、27階にある眺めの素晴らしいクラブラウンジでチェックインです。こちらのラウンジからはチャオプラヤ川を180°眺められ、その眺望の良さは向かいのヒルトンホテルと並んで最高だと思います。ラウンジではシルクの衣装に身を包んだ男性と黒服の女性ゲストリレーションスタッフが中心となって世話を焼いてくれます。ラウンジは雰囲気も楽しむ場所ですからドレスコードももちろんあり、チェックインの時にも念を押されます。ただ最近激増している韓国人客がアメリカ人のように短パンなどの姿でラウンジに現れ、雰囲気を壊しているのが残念です。私の滞在中も、韓国人家族のお父さんがカクテルタイムにもかかわらず短パンでラウンジに訪れ、スタッフから注意されて体操用ジャージ履き替えさせられていました。ここは高級ホテル、スタッフは客の一挙手一投足を観察して値踏みしていますから、最低限のマナーには気を付けたいものです。さてアップグレードされた客室は久しぶりのジュニアリバービュースイートです。この客室は“ジュニア”という名前がついてはいますが、リビングとベッドルームを扉で仕切ることもできます。表示面積は55平方メートルとなってはいるものの、細長いウォークインクローゼットやホワイエもあって、それほどの広さは感じられませんが、ベッドは良いものでリネンの質も高いものがありますし、“仕事用”といった雰囲気のリビングでは仕事がはかどりそうです。客室に用意されている無料のコーヒーはタイではお馴染みのBONCAFEですが、多人数用の25グラムのものと少人数用の10グラムのものとが用意されているのはきめ細かいですね。抽出器具はタイの高級ホテルではお馴染みのフレンチプレスかと思いきや、ここではペーパーフィルターのコーヒーマシンで私の嗜好に合っています。スイミングプールは本格的に泳ぎたい人用の海水テラスプールとガーデンプールの2か所ありますが、ガーデンプールはその名の通り、その周りにちょっと散策できるような庭があるのも贅沢です。ここのスタッフのサービス姿勢は素晴らしく、ホテルがサービス業であることを改めて実感できます。どんどん頼みごとをしたら良いと思います。