その世界観のすべてが純粋に美しい
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- 旅行時期:2024/05(約2年前)
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by たびたびさん(男性)
茨木・摂津 クチコミ:52件
川端康成文学館は、日本人初のノーベル文学賞受賞者、川端康成の業績を顕彰し、その人となりを紹介する施設。
ただ、それにしても、川端康成が両親と死別して3歳から祖父に引き取られて育ったというのは初めて知りました。子供の時から神童とも呼ばれ、優秀な子供であったようですが、その生い立ちが後の活躍にどのように影響したのかはなかなか想像できるものではないですね。
作品の原稿とかで、いくつかの作品の1節を拾い読みしましたが、川端文学って改めてですが、美しいものですね。繊細な文章も美しいし、対象とする人物それぞれの心模様が瑞々しく伝わってきて、その世界観のすべてが純粋に美しい。文学者というと往々にして主義主張が出てきたりするものですが、そういう匂いも一切なくて、これが純文学というものでしょうか。
ちょっと不思議なものを見たような気持ちにすらなりました。まあ、そういうことはないと思いますが、もしこうした川端文学と生い立ちを結びつけて考える人がいたら、それはやはり野暮なことでしかないように思います。
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
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- コストパフォーマンス:
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- 人混みの少なさ:
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- 展示内容:
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- バリアフリー:
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クチコミ投稿日:2024/12/12
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