いつから日本人はこんなバカげた事をする様になったのだろう?
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- 旅行時期:2023/06(約1年前)
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by たびたびさん(男性)
東大阪市 クチコミ:14件
司馬遼太郎記念館は、司馬?太郎の自宅敷地に建てられた施設。敷地内には司馬遼太郎が晩年に使用した時のまま残されている書斎もあって、窓越しですが拝見することもできました。ただ、圧巻は、約2万冊の蔵書が納められている高さ11mの書架。龍馬がゆくを執筆するにあたり、神田の古本屋街では龍馬に関する本がまったくなくなってしまうほど買い漁ったとか。さすがという逸話も紹介されていました。
ところで、戦争に動員された自分が敗戦を迎えて、「いつから日本人はこんなバカげた事をする様になったのだろう?元々はこれほどバカではなかったのではないか。」と疑問に思ったことがその後の活動の原点であるというビデオ。初めて見たビデオではありませんが、私は、これは自分は色眼鏡で物事を見ているかもしれないからねという正直な気持ちを吐露したものではないかと思います。司馬遼太郎はこう言っているとかがいろんなことの絶対的な物差しになっているくらい司馬遼太郎の人気というか信頼度は高いのですが、本当にそういうことでいいのかな。やはり、そこにそれぞれが自分の意見をもって考えることがとても重要なのではないかと思います。例えば、幕末の最大のヒーローは坂本龍馬というのも司馬遼太郎の生んだ神話の一つ。薩長同盟の橋渡しをしたというのはその通りなのですが、幕末の奇跡を生んだ功労者は功山寺の挙兵をした高杉晋作の方が上という見方もあるでしょう。その信じられない行動力は龍馬の比ではありませんからね。また、吉田松陰の先見性や三条実美、大久保利通の倒幕への執念とかも龍馬以上と言えなくはないし、さらに言えば、新しい時代を熱望する大衆のエネルギー。特定のヒーローではなく、庶民の意識に芽生える時代の潮流を正しく理解することはとても重要です。それらは鮮やかな切り口ではないのですが、司馬遼太郎を無条件で受け入れて楽をしてはいけない。それは司馬遼太郎も望んではいないことだと思います。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
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- コストパフォーマンス:
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- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
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- バリアフリー:
- 5.0
クチコミ投稿日:2024/05/08
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