金勝山山中にある天台宗の寺院である。
- 5.0
- 旅行時期:2023/11(約2年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
栗東 クチコミ:3件
滋賀県栗東市の南方にある金勝山。その山中にある天台宗の寺院である。奈良時代に良弁上人によって開基されたと言われており、聖武天皇が紫香楽宮の鬼門鎮護のために勅命を出したことにより建立されたと伝わっている。当初は法相宗の寺院であったが、比叡山延暦寺の影響を受けて、その後天台宗の寺院として改宗している。
その後天皇の庇護を受けるなどして隆盛を誇っていたが、戦国時代の天文18(1549)年の火災によって多くの堂宇を焼失。その半世紀の後、慶長年間になって住職清賢法印が徳川家康に再建を請願したことで、保護されることとなり寺領30石を与えたとされているが、一部仮堂をとして建立されるも、往時の隆盛を取り戻すには至らなかった。
本堂・二月堂はその際〝仮堂〟として作られたものが、また元禄年間には排水等を考えた山型配石の参道や石垣が修復されて現在に至っている。隆盛を極めていた時代の金勝寺の姿を見ることはできないが、時代の流れの中で衰退してきた様は、知名度を考えると致し方ないと思えるところが残念である。
近年観光協会の手によって〝紅葉ライトアップ〟が年に数回行われ、栗東の新たな〝名所〟化する動きが出てきている。最も今回訪れた折には祝日にも拘らず数える程の参拝客が居たに過ぎなかった。ただ知名度だけでは長きに渡り〝名所化〟するのは難しいかとは思える。都会の研鑽を離れた〝静かなる趣のある寺院〟として、隠れた名所になって貰いたいと展開を見た私には思えた場所であった。
- 施設の満足度
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5.0
- アクセス:
- 5.0
- 栗東ICから車で30分程。
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 多くはない。
- バリアフリー:
- 3.0
- 足元は舗装されてはいない。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 小規模だが手がこんでいる。
クチコミ投稿日:2023/12/16
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