1. ホーム
  2. 国内旅行
  3. 関東地方
  4. 東京
  5. 信濃町・千駄ヶ谷
  6. 信濃町・千駄ヶ谷 観光
  7. 明治神宮外苑
  8. クチコミ詳細
信濃町・千駄ヶ谷×
旅行ガイド
観光
グルメ
ショッピング
交通
ホテル
航空券
旅行記
Q&A
明治神宮外苑 施設情報・クチコミに戻る

明治天皇・昭憲皇太后の事績を永く後世に伝える目的で国民の寄付金・勤労奉仕で整備された公園施設です!

  • 4.0
  • 旅行時期:2022/11(約2年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

信濃町・千駄ヶ谷 クチコミ:5件

『明治神宮外苑』は、「明治天皇」が崩御された1912年(明治45年)に大実業家「渋沢栄一」をはじめとする民間有志が帝都・東京に「明治天皇」陵墓となる京都・「伏見桃山陵」に匹敵する「明治天皇」を奉祀する神宮の造営を働きかけ、「明治天皇」の妃「昭憲皇太后」が崩御された1914年(大正3年)に「明治天皇」と「昭憲皇太后」を祀る内苑の『明治神宮』(渋谷区代々木神園町)を政府が国費で造営する方針とともに、「明治天皇」と「昭憲皇太后」の事績を永く後世に伝えることを目的とする『明治神宮外苑』の造営を民間有志で結成された「明治神宮奉賛会」が全国の国民からの寄付金を募り造営資金を取りまとめる方針が決定し、現在の青山通り(国道246号)の青山2丁目交差点北側方向に広がる「明治天皇」の”大喪の礼”が執り行われた葬場殿跡地となる新宿区霞ヶ丘町エリアおよび港区北青山エリアに位置する広大な「旧・青山練兵場跡地」に芸術・文化施設を中心にスポーツ施設を配置した西洋風緑地公園として1926年(大正15年)に竣工しています。
この『明治神宮外苑』が造営されるまでについては、1915年(大正4年)に母体となる『明治神宮』の地鎮祭が執り行われ、国内各地から献木された約10万本の椎・樫・楠木などの照葉樹を国内各地の青年団が主体となり勤労奉仕による”永遠の杜”を目指す人工森林の造苑整備がおこなわれ1920年(大正9年)に内苑が創建されています。
さらに1918年(大正7年)に「旧赤坂仮皇居御会食所」が『明治神宮外苑』東側の外苑東通り(都道319号)を挟んだ向かいに位置する現在の「明治記念館」(港区元赤坂2丁目)敷地内に移築・改修工事が行われ「憲法記念館」(現:明治記念館本館)として竣工したほか『明治神宮外苑』の地鎮祭も執り行われています。
ちなみに「憲法記念館」は、もともと1881年(明治14年)に「旧赤坂仮皇居」(現:迎賓館赤坂離宮)敷地内に国内初の迎賓館として建設、その後「伊藤博文」に下賜され「恩賜館」として伊藤家・別邸となっていた建物ですが、『明治神宮外苑』造営に伴い伊藤家より「明治神宮奉賛会」に献納されています。
『明治神宮外苑』の造営については、中心施設「聖徳記念絵画館」(「明治天皇」の生涯を中心に描いた絵画を展示する芸術・文化施設)および「葬場殿址記念物」(花崗岩の円壇内に楠木を植樹)の設計案が1918年(大正7年)に一般募集され、翌年から工事着工となり1926年(大正15年)に完成しています。
また「聖徳記念絵画館」の完成に先立ち1923年(大正12年)に「聖徳記念絵画館」の荘厳な雰囲気が強調されるよう計画的に遠近法の手法を採用し4列に植樹された「いちょう並木」の街路樹が整備されるなど『明治神宮』と同様に国内各地の青年団が勤労奉仕として植樹など造営工事に参加しています。
そのほかスポーツ施設として国内初の本格的陸上競技場「明治神宮外苑競技場」(現:国立競技場)の建設が1921年(大正10年)に着工・1924年(大正13年)に完成、「明治神宮野球場」の建設が1925年(大正14年)に着工・1926年(大正15年)に完成、「明治神宮相撲場」(後に明治神宮第二球場を建設)が1926年(大正15年)に着工・完成しており、『明治神宮外苑』として竣工した1926年(大正15年)に『明治神宮外苑』と各施設(聖徳記念絵画館・葬場殿址記念物・明治神宮外苑競技場・明治神宮野球場・明治神宮相撲場・憲法記念館)が『明治神宮』に奉献されています。
竣工当時の『明治神宮外苑』は、”永遠の杜”を目指す人工森林からなる内苑の『明治神宮』と対照的に「いちょう並木」から「聖徳記念絵画館」前面に通じる芝生の「中央広場」(現:軟式グラウンド)を核として日差しで明るい敷地内を敷地外周に向かうにつれて濃密な樹木で包み込む手法の西洋風緑地公園として整備がおこなわれています。
なお『明治神宮』が所有していた「明治神宮外苑競技場」は、1958年(昭和33年)の「第3回・アジア競技大会」メイン会場として「国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(通称:旧国立競技場)」(現:国立競技場)の建設が決定した1956年(昭和31年)に『明治神宮』から当時の「文部省」(現:日本スポーツ振興センター)に譲渡されています。
今回は、秋晴れの平日の午後に『明治神宮外苑』のシンボルとなる「聖徳記念絵画館」と「いちょう並木」を中心に『明治神宮外苑』内に完成して間もない「つば九郎ハウ巣」を散策しました。
「聖徳記念絵画館」に初めて入館しましたが海外からの観光客と思われる方も多く海外でも知名度ある美術館であることを実感しながら明治天皇の生涯にまつわる絵画を見て廻り、幕末から明治期の歴史を改めて学ぶことができ楽しむことができました。
また国の重要文化財であり国内各地の貴重な花崗岩・大理石などを使用した大正期の美術館建築も見ごたえがありお勧めできるです。
「つば九郎ハウ巣」は、プロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ」の公式マスコットキャラクターのお家という設定で2022年(令和4年)10月にオープンしたコンパクトな展示施設ですが、写真撮影などをしながら楽しむことができました。
最後に「いちょう並木」を通り『明治神宮外苑』を後にしましたが、秋晴れの青空に映える黄葉を写真撮影する国内外の方々で賑わっており、都内有数の人気観光スポットであることを実感しながら楽しむことができました。
現在の『明治神宮外苑』は再開発事業計画が検討されていますが、『明治神宮外苑』が今後どのように変わるのかも気になります・・・

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
最寄り駅はJR・信濃町駅、都営地下鉄・国立競技場駅、東京メトロ・外苑前駅となります。
人混みの少なさ:
3.5
平日の午後でしたが”いちょう並木”は写真撮影をする国内外の方々で賑わっていました。
バリアフリー:
3.5
聖徳記念絵画館に入場するはアプローチ部分が階段となっています。
見ごたえ:
4.0
樹木に囲われた園内は、都心の雑踏を感じさせない青空に映える心地良いエリアです。

クチコミ投稿日:2023/10/29

いいね!:3

利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する

PAGE TOP