東京電力廃炉資料館

フリー見学できないのが、マイナス点

4.0
旅行時期：2023/03（約1年前）

by MS男爵さん（男性）

浪江・富岡・川内クチコミ：6件

元々は原子力発電をアピールする「エネルギー館」だったこともあり、施設名に反してお城のような建物が特徴です。
富岡町は津波被害が酷かったえエリアですが、この建物があるエリアまでは届かなかったようです。

見学自体は無料ですが、予約優先との事です。
私は前日夜に急遽決めたこともあり、予約が行えず(営業時間のみだそうです)、施設に直接行き、朝一の回で中に入りました。
なお見学時間は60分(90分の回もあり)。30分毎に入れるようになっています。
フリーでの見学は行えず。必ず案内員の方と一緒に見る事が義務付けられています。
見学時間終了後は、退館せざるを得ません。
今回60分コースでしたが、やや駆け足気味でした。

全体的の流れとしては「映像を見た後に、係員の解説」を展示スペース毎に行うというものです。
最初のプロローグは「原子力事故の振り返り・反省」から始まります。
　
最初は原子力発電所に関する説明と、模型を使って事故理由を説明します。
次に、地震発生から11日間の対応経過を振り返る。さらに中央制御室の事故の様子を振り返ります。
「中央制御室の事故の様子を振り返る」映像は、今回私が行った時に初めて公開されたものとの事。
　
次は廃炉に向けての取り組み、および汚染水処理対策(トリチウムの汚染水を海洋放出する件も含む)についての内容です。
最後に、エフ・キューブという巨大な3面のLCDディスプレイに、福島第一原子力発電所の近況を展示するものです。
廃炉作業中の施設を間近に感じられるという場所で、この施設でなければ展示できないないようである。
意外にも写真撮影は可となっていました。
原発事故および復興作業というものを企業側の視点で、淡々と説明するという内容でした。

フリー見学ができないという点は、かなりマイナス点です。
詳細な展示内容も多いのですが、その内容を見る時間すら与えてはくれません。
悪意を持って来る人への対応を考えて、制限を敢えて厳しくしているように思われます。

東京電力廃炉資料館(エフキューブ:汚染水タンク)
東京電力廃炉資料館(入口)
東京電力廃炉資料館(燃料集合体:レプリカ)
東京電力廃炉資料館(1号機・2号機:模型)
東京電力廃炉資料館(4号機:模型)
東京電力廃炉資料館(3号機:模型)
東京電力廃炉資料館(作業着)