津波被害を後世に語り継ぐ施設
- 4.5
- 旅行時期:2023/03(約3年前)
-
-
by MS男爵さん(男性)
浪江・富岡・川内 クチコミ:6件
浪江町請戸地区にある廃校となった小学校です。
津波により被害を受けた小学校を東日本大震災による被害を後世に語り継ぐために残された施設です。
請戸地区自体が津波により壊滅的な被害を受けていますが、福島第一原子力発電所の事故の影響もあり、地区として再建が為されなかったため、殺風景な荒れ地の中に小学校が残る風景になっています。
福島県の津波震災遺構を訪れたのは初めてとなりますが、想像していたよりも被害の大きさに驚きました。
小学校の建物自体は遠目では普通に残っているため、近くに行かないと被害の様相は見えてきません。
被害としては建物1階には津波が襲っており、ガラス窓・天井等は徹底的に破壊されています。
津波の威力を見た目で分かる場所としては、調理場の北側には調理器具が圧縮されて押し込まれています。
また、体育館は床が陥没するレベルで破壊されていますが、檀上では卒業式の看板がそのまま残されており、日常的な風景と非日常的な風景が交錯する何とも言えないやるせなさがあります。
建物2階には、津波に襲われなかったこともあり当時そのままの様子が残されています。
(建物西側の立ち入れないエリアは、そのまま保存している)
東側の3教室は片付けられ展示室となっています。その中で6年生の教室にある黒板には激励のメッセージが残されています。
細かい部分では、校舎内に残されている時計は全て津波襲来時刻を指しています。
時計自体が個々に動作しているものではなく、1階にある複合盤からの指示で動作していた事もあり同じ時刻を指しています。
私は双葉駅からレンタサイクル(無料)で向かおうとしましたが、生憎自転車(全5台)は全て貸し出されありませんでした。
東日本大震災・原子力災害伝承館までバスに移動したところ、こちらにレンタサイクルが1台残っていたので、自転車を漕いで当施設まで移動しました。
なお当施設内には、東日本大震災・原子力災害伝承館に団体料金で入れる割引券が置かれています。
(東日本大震災・原子力災害伝承館には、当施設の割引券が置かれています)
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 双葉駅からレンタサイクル(公共交通機関なし)
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2023/05/13
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する