バスとして走り、鉄道としても走る
- 5.0
- 旅行時期:2022/05(約4年前)
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by おけいはんさん(男性)
阿南・日和佐・海陽・那賀 クチコミ:6件
徳島県海陽町にあり、JR四国牟岐線の終着駅である阿佐海南駅から高知県東洋町の甲浦駅までの10kmを結ぶ第3セクターの鉄道路線。もともとは牟岐駅から室戸を経由して高知県南国市の御免駅までを結ぶ阿佐線として計画された路線のうち海部~甲浦の区間。1980年2月にには海部~宍喰までレール施設も完了したものの、12月に施行された国鉄再建法により工事が中断。1992年に阿佐海岸鉄道として海部~甲浦まで開通した。しかし、開業当初は17万人超の利用者が2012年には約4万人まで落ち込み、廃線も免れない状況に。そこで観光資源としても有効であるとして日本初の営業運転となる鉄道・道路両用車「デュアル・モード・ビークル(DMV)」が2021年12月に導入された。
起点は阿佐海南文化村に変更され一般道をバスとして走り、阿佐海南駅に近接する阿佐海南信号場で、バスモードから鉄道モードへ切り替えるモードチェンジが行われ鉄道線へ。甲浦駅(甲浦信号場)まで列車として走り、再びモードチェンジが行われ、再びバスとして道の駅宍喰温泉まで走る。土休日は阿佐線の建設予定ルートに沿って室戸岬まで運行され、未成線となった甲浦~奈半利までは、DMVと高知東部交通の安芸-奈半利-室戸岬-室戸世界ジオパークセンター線で結ばれている。
道路を走っていたバスが突然、30秒のモードチェンジを経て、鉄道線を走るのは、趣味人としては楽しい。休日のみ運転の室戸岬からのバス(列車)に乗ったが、物珍しさも手伝って満席。しかし、トヨタ・コースターベースに鉄道としても走行可能なシステムを追加した車両は定員が座席18人、立席3人と小さく、基本的に予約制(空席があれば乗車可能)であるので、地域の足というよりは観光の足になっている気もする。取り敢えず、廃線からは免れたが、今後、地域の足としては諦めるのか、今後の推移を見ていきたい。
- 施設の満足度
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5.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 乗り場へのアクセス:
- 4.0
- 車窓:
- 4.0
クチコミ投稿日:2023/04/25
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