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東京23区内で最高峰の愛宕山に鎮座する徳川将軍家ゆかりの神社です!

  • 4.0
  • 旅行時期:2022/09(約2年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

三田・田町・芝浦 クチコミ:11件

『愛宕神社』は、東京23区内における自然に形成された丘陵の中で最高峰の「愛宕山」(標高25.7メートル)の頂上部分となる港区愛宕1丁目に鎮座する神社であり、主祭神として火伏せの神とされる「火産霊命(ほむすびのみこと)」を祀っています。
この『愛宕神社』の創建については、1603年(慶長8年)に第107代「後陽成天皇」の宣下によって征夷大将軍に任命された「徳川家康」の命により、徳川幕府が誕生した年に当時の「桜田山」(のちの「愛宕山」)に多くの戦国武将が崇拝していた神仏習合の軍神とされる甲冑をまとった騎乗姿の「勝軍地蔵」を祀ったことがはじまりとされている徳川将軍家ゆかりの神社でもあります。
ちなみに『愛宕神社』に祀られた「勝軍地蔵」は、奈良時代・中期に「東大寺(奈良)」の本尊である「盧舎那仏像(通称:大仏)」の造立に携わり「東大寺」の”四聖”のひとりに数えられている「行基」上人が738年(天平10年)に近江国甲賀郡信楽(現:滋賀県甲賀市信楽町)の地を訪れた際に造像した「勝軍地蔵菩薩像」とされており、その後の1582年(天正10年)に「明智光秀」が起こした「本能寺の変」により「本能寺(京都)」において「織田信長」が討たれたことを和泉堺(現:大阪府堺市)に滞在していた「徳川家康」に知らされると難を逃れるため小姓衆などわずかな手勢で当時の居城であった三河国「岡崎城」まで決死の覚悟で帰還する途中の伊賀(現:三重県伊賀市)越えの道のりを通過するにあたり、甲賀郡信楽の豪族「多羅尾光俊」の協力を得て「多羅尾光俊」の屋敷に安置されていた「行基」上人が造像したとされる「勝軍地蔵菩薩像」を伊賀越えのおとりとするため「徳川家康」に献上されたと伝えられています。
この「勝軍地蔵菩薩像」は、『愛宕神社』の別当寺である「円福寺」に「愛宕権現」と称され安置されていましたが、明治時代になると神仏分離政策のもと廃仏毀釈の運動が広まる中で「円福寺」が廃寺となるものの破壊などされることなく『愛宕神社』にほど近い真言宗智山派総本山智積院(京都)の別院「真福寺」に移されいます。
しかしながら1923年(大正12年)に発生した「関東大震災」による火災が原因で焼失していますが、その後の1934年(昭和9年)になると「弘法大師1100年御遠忌記念」として銅製の「勝軍地蔵菩薩像」が造像され現在の「真福寺」のある「愛宕東洋ビル」敷地内に安置されています。
そのほか『愛宕神社』の表参道となる男坂と称されている急傾斜の石段(傾斜角:およそ37度・石段数:86段)については、1634年(寛永11年)に徳川幕府・第3代将軍「徳川家光」が徳川将軍家の菩提樹である「増上寺」を参詣した帰り道に『愛宕神社』下から「愛宕山」に咲く梅花を見た将軍が”馬に乗ってあの梅を取って参れ!”と命じると、その場にいた家臣たちが急傾斜の石段にひるむ中で四国丸亀藩士の「曲垣平九郎」が落馬することなく山頂で咲く梅花の枝を折って「徳川家光」に献上したことで、「徳川家光」が泰平の世にあって馬術の稽古を怠らない「曲垣平九郎」の姿勢を”日本一の馬術の名人”と称賛し、「曲垣平九郎」の名が全国に知れわたったことから『愛宕神社』の表参道・石段は「出世の石段」と呼ばれるようになり、この出来事が伝統話芸の「講談」において武芸伝の演目「寛永三馬術」として語り続けられています。
今回は「虎ノ門」エリアを訪れる機会があり周辺エリアを散策して廻りながら初めて『愛宕神社』に立ち寄りましたが、「出世の石段」と呼ばれるの表参道の男坂を実際に上り下りして傾斜角:37度がものすごく急勾配であることを体感して改めて「曲垣平九郎」が”日本一の馬術の名人”であることを実感しました。
「愛宕山」頂上の樹木の囲まれたコンパクトに纏まった境内の「社殿」など建造物のほとんどが1945年(昭和20年)に太平洋戦争による「東京大空襲」で焼失しており、現在の社殿は1958年(昭和33年)に再建されたもので、平日の午後に参拝しましたが参拝者もまばらですが絶えることなく人気のある神社であることが伺えました。
「愛宕山」頂上へのルートは、『愛宕神社』表参道・男坂の「出世の石段」のほか傾斜が緩やかな階段の女坂および自動車が通行可能な愛宕新坂(愛宕神社車道)さらに愛宕トンネル付近に愛宕山エレベーターなども整備されているので「出世の石段」の上り下りが難しいと感じる方でも『愛宕神社』参拝は可能です。
また「虎ノ門」周辺エリアを訪れる機会があれば『愛宕神社』を参拝してみたいと思います・・・

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅から徒歩5分程度です。
人混みの少なさ:
4.0
平日の午後に参拝しましたが参拝者もまばらですが絶えることがありませんでした。
バリアフリー:
3.0
愛宕山頂上へのルートは、いくつかありますが頂上に通じるエレベーターも設置されています。
見ごたえ:
4.0
表参道である急傾斜の男坂は、”出世の石段”として江戸時代の逸話が語り継がれている石段です。

クチコミ投稿日:2022/12/04

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