毛利家の別邸・御浜御殿としての方が価値がありそうです。
- 4.0
- 旅行時期:2022/05(約2年前)
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by 旅好者さん(男性)
佐伯 クチコミ:98件
山際史跡広場のちょっと北に、国木田独歩館がありました。国木田独歩に関する資料が展示されていました。細い通路の奥まったところにあると思ったのですが、お庭の横を通っていたのでした。ここは、鶴谷学館の教頭として赴任した独歩と弟さんが下宿した、鶴谷学館館長坂本永年宅だとのことです。といっても、1893年(明治26年)10月から1894年(明治27年)6月までですから、わずか8ヶ月間だけだったのですね。
この建物は、1839年(天保10年)に藩主・毛利家の別邸・御浜御殿として建てられたもので、佐伯藩の重臣だった坂本家が譲り受け、1875年(明治8年)に移築したものだそうです。坂本永年が館長をしていた鶴谷学館は1890年(明治23年)に、元藩主の毛利高範子爵が中等教育のために設立した私学で、場所はさいき城山桜ホールの150mくらい東方の辺りで、製紙工場を改造した2階建てだったそうですね。
文豪の好きな人、特に国木田独歩が好きな人にとっては堪らないところだと思いますが、個人的には毛利家の別邸・御浜御殿としての方に高い価値を感じてしまいます。上級武士の屋敷とはひと味も、ふた味も違う藩主の別邸なのですからね。2階建てといっても中2階の様な部屋は藩主はどんな風に使っていたのかなんて興味が尽きません。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 3.5
クチコミ投稿日:2022/09/09
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