且つての溜池を改修して嵩上げし洪水調整専用ダムとしました、普段は釣りのメッカとして賑わっています

3.5
旅行時期：2022/06（約4年前）

by kasakayu6149さん（男性）

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白川ダムは1998年（平成10年）竣工の均一型アースダム

本来あったアースダム「白川溜池」を嵩上げして貯水量を増やし、その分を洪水調節機能とした珍しいダムです。改修工事から既に年月を経ていて、旧堤体と新堤体の境は定かではありませんが、堤体下流部にある公園のグランドの高さが、ほぼ旧堤体の最高標高だった様です。約4.5m嵩上げしたとの事。

「白川ダム」によって形成されたダム湖は旧来の名前の通り「白川溜池」と言います。
ダム天端より堤体内の少し低く成ったところが旧溜池の満水位、即ち現在の水位が溜池としての満水位、たかが4.5mの嵩上げと言うなかれ、これだけの面積分の4.5mと言ったら相当な貯水量を非常時に貯めこむことが可能です。

白川ダムはすぐ南にある高瀬川に分流堰を設けて導水しています
白川溜池だった頃は有事の際に高瀬川が洪水の危機に瀕しても「貯めしろ」が無く洪水を抑制できませんでしたが、改修により高瀬川の洪水を抑制可能となりました
ダムの左岸側に自然越流式の非常用の洪水吐が在り、非常時は此方から越流させてダムを決壊から防ぎますが、有事の際に白川ダムをも満水になったら高瀬川の分流堰で導入量を調整するので、この導水路は殆ど使われることは無いと思われます。

本来は灌漑などで造られたと思われる白川溜池ですが、改修工事により洪水調節専用ダムとなりました。ならば普段は貯水する必要が無い気がしないでもないですが、普段から貯水する事で、市民の憩いの場として役立っている様です。確かに普段空っぽで荒れた遊水地より景観は何倍も美しいし、釣りのメッカらしく平日にもかかわらず多くの釣り人で賑わっていました