非常用洪水吐の直下には常用の自然越流式の洪水吐があります。溢れた水を洪水吐が静かに飲み込む姿は秀逸です

5.0
旅行時期：2022/03（約4年前）

by kasakayu6149さん（男性）

甲賀クチコミ：7件

青土ダムは1988年（昭和63年）竣工のロックフィルダム

訪問時期は丁度、鈴鹿山脈の初春、雪解け水のが流入でダム湖はほぼ満水でした。
「青土ダム」によって形成されたダム湖は特に名前はありません。
ダム湖は水位が低く湖岸の地肌が露出している姿より満水位の方が美しいです。

ダム天端は道路として開放されていて、歩行者用に歩道も用意されています。ロックフィルダムと言う事もあり天端の幅はゆとりが有ります。
堤体の上部も公園となっていましたが、ダム下周辺も公園として整備されていました。

青土ダムの施設はダム左岸側に集中していて、非常用洪水吐と常用洪水吐がありますがどちらも自然越流型。
ダムは堤体越流には弱く、特にロックフィルダムやアースダムは越流によって堤体が抉られ決壊する危険が在ります。なので万一想定以上のダムへの流入があった場合は非常用洪水吐から強制的に排水してダムを守ります。

そしてその直下にある常用の自然越流式の洪水吐があります。
雪解けシーズンと言う事もありダムは丁度満水、溢れた水を洪水吐が静かに飲み込んでいきます。
青土ダムの最大の目玉は、「方型」の「非常用洪水吐」の直下にある「円型」の「常用洪水吐」この形のものは日本で唯一らしいです。
満水でないと決して拝めない越流している姿
波も無く静かな湖面からあふれ出た水を白糸を引くように流れ飲み込んでいく洪水吐・・・
「ダム馬鹿」「ダムマニア」「ダムオタク」何と言われても構いません
非常に美しいこの姿、わざわざ滋賀まで来た甲斐があった物です♪

尚、ダムカードはダム左岸にある管理所で頂くことが出来ます。