少菩提寺の阿弥陀堂であった。
- 5.0
- 旅行時期:2021/08(約4年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
甲賀 クチコミ:16件
奈良時代東大寺初代別当となった良弁僧正が開山したと伝わる大・少菩提寺の流れを汲むと伝わっている。少菩提寺が戦国時代の兵火により灰燼と化したが、石仏等その一部が当寺に移されて保管されていたようだ。
江戸時代享保年間に入り寂門道律禅師が開山し、黄檗宗寺院として歴史が始まる。焼け落ちた少菩提寺跡に建てられた四つの寺院同様〝圓満山〟の山号を持っており、本堂の本尊阿弥陀如来立像は藤原期の作品とされ、約1,000年前に作られ、かつ兵火を免れたものとしては最後のものであるとされ国重要文化財の指定を受けている。その他〝永正16(1519)年〟の銘が残る石仏や、少菩提寺跡に残る石造地蔵に良く似たもの一体も境内に残されている。
現在の菩提禅寺には、大・少菩提寺が隆盛を誇った影は全く残ってはおらず、集落のお寺さんというイメージしか醸し出してはいない。しかし境内に残る石仏や石塔は間違いなく兵火を潜り抜けて来た歴史あるものであり、それを眺めながら往時を偲ぶにはもって来いの場所だと私には感じられた場所であった。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 廃少菩提寺跡から歩いて5分ほど。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 訪れた時には誰にも会わなかった。
- バリアフリー:
- 3.5
- 足元は砂利敷きと土で舗装はされてはいない。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 歴史そのものの〝年〟が刻まれている。
クチコミ投稿日:2022/01/02
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