2021年7月横須賀―北九州間に新就航

4.5
旅行時期：2021/09（約4年前）

by HAPPINさん（非公開）

門司・関門海峡クチコミ：17件

２０２１年７月１日。横須賀と新門司を結ぶ長距離高速フェリーとして東京九州フェリーが開業し、新造船、「はまゆう」「それいゆ」が就航しました。
横須賀－新門司９７６Kｍをおよそ21時間で高速に結んでいます。
新造された2隻の船は「はまゆう」「それいゆ」と命名されました。
全長２２２・５ｍ。総トン数15515トン。速力28.3ノット（時速52.4Km）と大型高速船。日曜日を除く毎日出航しています。
ちなみに「はまゆう」は横須賀市の花、「それいゆ」は北九州市の花　ひまわりのフランス語だそうです。

今回は「それいゆ」で横須賀―新門司　間をとんぼ返りで2泊3日の船旅を楽しんできました。
横須賀（新港）のフェリーターミナル出航は23時45分。
往路は最上級客室「デラックスツイン」。2室しかない船室なので予約が埋まっている日も多く、空きがある日を基準に旅行日を決めたほどです。

約24平米の船室。ツインベッド、ソファ、テーブル、デスク。大型テレビ、さらにはバスタブ、トイレ、洗面台もあってそこそこのシティホテル並みの快適なお部屋でした。お茶、コーヒーのセットも。
専用テラスも付いていつでも外の景色を見られるのが船旅の楽しみを何倍にも増してくれました。

復路はコスパのよいツーリストSの個室。寝台特急のB寝台個室の少し広めバージンといった感じ。デスクやテレビも完備され、鉤もかかるドアがあってプライバシーが保たれます。

デラックス船室では他のお客さんの騒音はほとんど気にならないほどでした。
ツーリストSはドアの開け閉めや足音などが少し気になりました。それだけ走行音が静かすぎるということなのですが。

ドアキーはｅチケットや乗船券のＱＲコード読み取り式。
各船室には電源コンセントとUSBコンセント完備。船内WiFiは１回３０分以内で一日５回までの制限あり。携帯電波、地デジも含めて陸地から離れるとつながらないことも多いでした。ＢSは見れますが。
なお、横須賀フェリーターミナルの待合室ではフリーWiFiの利用ができました。（新門司は未確認）

4階から6階が客室エリアですが、吹き抜けのフロアはカジュアルでありながら豪華！シースルーエレベーターも！何よりも船の真新しさが際立ちます。
4階エントランスには広いホール、案内所、売店。自販機（ドリンクとカップ麺）、給湯器、コインランドリー等。ペットを預ける（有料・要予約）コーナーやドッグラン的なデッキも。
カラオケルームまで（コロナ禍で閉鎖中）
5階にはレストラン。主に横須賀や九州のご当地メニューがあって毎回違ったものを食べる楽しみは魅力的でした。夏季限定のＢＢＱコーナーもあって、人気のため9月末まで1カ月延長されていたお陰で船上ＢＢＱも楽しむことができました。
全面展望が楽しめるフォワードサロンやキッズルーム（コロナ禍で閉鎖中）も。
6階には露天風呂もある大浴場や映画やプラネタリウムのスクリーンルーム。海を見ながら楽しめるトレーニングジム（コロナ禍で閉鎖中）等々。
各階にはフリースペースもたくさんあって21時間の船旅を退屈することなく楽しませてくれました。
今回一番気にしたのは「密」を避けることでしたが、レストランを含めて広いスペースなので基本的な感染対策を守っていれば安心でした。

大型船ということで揺れも比較的少ないのかもしれませんがどちらかというとピッチング（縦揺れ）が感じられました。この日は波高１～２．５ｍ程度だったので大きな揺れはなかったのですが、念のため酔い止め薬を乗船前にのんでおきました。

新しい船内は快適そのもの。コスパの良いツーリストＳなら18000円、ツーリストＡなら12000円で横須賀―門司間を移動できるのも魅力かもしれません。