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三大神社

寺・神社・教会

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砂ずりの藤で知られている神社である。

  • 5.0
  • 旅行時期:2021/04(約5年前)
たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)

草津(滋賀) クチコミ:23件

旧吉田条里二十六坪〝伊吹の里〟、現在の草津市志那町に鎮座する三大神社。創祀は不詳であるが社伝に天智天皇4(665)年と伝わる古社である。

本殿前の石灯籠は花崗岩でできており、笠まで六角形に作られた珍しいものである。正応4(1291)年と陰刻されており、鎌倉時代の石造美術を代表する貴重な物で国の重文指定を受けている。

滋賀県指定自然記念物、草津市指定文化財登録がされている境内にあるノダフジの古木がある。花穂が長さ2mにもなることから〝砂ずりの藤〟として呼ばれており、シーズンになると多くの観光客が訪れる場所となっている。

この藤の古木は近江朝廷の手によるものとする説がある。中大兄皇子と中臣鎌足が〝乙巳の変〟によって蘇我氏本宗家を滅亡に導いたことは有名であるが、よく誤解される〝大化の改新〟はあくまで半世紀にも渡る国政改革のことであり、内臣中臣鎌足の元皇極太上天皇主導の元中大兄と大海人の二人の皇子の協力によって推進された〝天皇主体〟ではない改革というのが史実である。

これにより豪族主体の政治から天皇主体の政治へと移り変わったと言われているが、この二人の皇子から見れば、鎌足無くしての改革は推し進められなかった訳であり、その功績による藤原氏であり藤原鎌足ならば、天智・天武天皇双方から慕われ、今後藤原氏の隆盛を祈念することも当然のことと考えることができる。天武天皇の勅により鎌足の葬られた談峯の藤花に因んでいるとの逸話が残る古藤は、まさにそんな歴史の誤解を解くカギになっているようにも思う。

三大神社の藤は現在の幹に於ける樹齢推定420年の古木であり、元亀2(1571)年に織田信長が比叡山を焼き討ちした際に兵火にかかり一旦は焼失したと思われていた。しかしその後株元から芽生えた小さな枝葉が繁茂して今日に至り、砂ずりの藤を見せてくれている。

今年はコロナの影響で恒例の〝藤まつり〟が中止となった。このあたりの話が誤った情報として伝えられており、駐車場がないとして近隣の道路に路駐して迷惑をかけていると書かれていた。実際には大っぴらにはなってはいないが、駐車場は台数は少ないながら設けられていた。

この藤の古木は〝藤古木保存会〟が手入れを行っており、花のシーズンは協力金として200円を集めている。気持ちの問題かもしれないが駐車場まで利用させて頂くことも考えると、納めないで通り過ぎる観光客の方が理解できなかった場所でもあった。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
草津駅からバスで15分程。
人混みの少なさ:
4.0
多くはないが観光客はいた。
バリアフリー:
4.0
砂利敷きだが本殿の前以外は段差はない。
見ごたえ:
5.0
古藤の勢いには圧倒される。

クチコミ投稿日:2021/05/18

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