松並木と藤棚で知られている。
- 5.0
- 旅行時期:2021/05(約4年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
草津(滋賀) クチコミ:23件
草津市志那町に鎮座する志那神社。旧村社格の神社は創祀年代不詳ではあるものの、社宝には貞観9(867)年の奉納である鏡や鈴が現存しているらしく、鏡には〝奉近江国伊富伎神〟鈴には〝貞観九年四月〟と銘があることが神社の歴史と近隣三社が名乗りを上げている〝旧伊富伎神社〟であることの根拠であるという。
重文指定の本殿は永仁6(1298)年再建の文字が棟木に残されており、それ以前に建立されたものとされている。重文指定の際に本殿下から見つかった〝加工された石〟を県で鑑定した結果平安期のものと推定され、その礎石横に〝所以〟が木札に書かれており今でも見ることができる。
参道は周濠に囲まれており、草津市の保護樹木指定されている樹齢50~70年のクロマツと灯篭が立ち並ぶという近隣では珍しい〝並木道〟を作り出している。そして拝殿横には小さな藤棚が置かれており、シーズンになると大きな藤の花房が垂れ下がることでも知られている。
新聞に載っていた藤の開花情報の中で、同じエリアの三大神社が見頃を迎えている記事を見て訪ねたのであるが、残念ながらまだ〝咲き始め〟の状態であった。志那三郷の藤として知られていることから、少しではあるが来訪者もいたものの、花が咲いていないことを確認するとそそくさと車へと戻って行った。
平安期のものと推定されたことから、延暦13(794)年から建久2(1191)年の間に建立されたことになると書かれていた。が、それは学校で習う平安時代のことであり、その間の創建とするには期間が長すぎるように思える。そういった解釈は大雑把なものであまり興味をそそるものではない。だが周濠と鎮守の森に囲まれた志那神社は確かに趣もあり、長きに渡り近隣住民から慕われて来たことには疑う余地はない。
南北朝期の石製宝塔は草津市指定の文化財指定を受けている〝市内唯一の完存する宝塔〟でありながら、境内に由緒書きを従えながらも飾り気なく置かれていた。特に説明を入れる必要もなく、歴史あるものとして静かに鎮座されている方が〝歴史の重み〟を醸し出しているように思えてならない。そういう意味ではちょっと残念なものなのかも知れない。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 草津駅からバスで15分程度。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- パラパラとは居たようだ。
- バリアフリー:
- 4.0
- 参道から本殿まで地道である。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 藤は残念であったが歴史を感じる物は多々ある。
クチコミ投稿日:2021/05/05
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