日光東照宮の「あらたうと 青葉若葉の 日の光」芭蕉の賛辞か皮肉か
- 4.5
- 旅行時期:2021/03(約5年前)
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by ハンクさん(男性)
日光 クチコミ:3件
「奥の細道」巡りで日光東照宮を訪れた。芭蕉は「今この御光一天にかかやきて、恩沢八荒にあふれ、四民安堵の栖穏なり。」と家康の御威光に最大の賛辞を送っている。しかし、建築物については、「なほはばかり多くて筆をさし置ぬ。「あらたうと 青葉若葉(あおばわかば)の 日の光」」とはあまりにも素っ気なさすぎる。最高権力者にたいする皮肉が含まれている、と評論する方もおられ、私も同感である。
日光東照宮は、徳川家康を神格化「東照大権現」を祀る神社であり、1617年に建設された。陽明門など近年改修されており、絢爛豪華な装飾に驚かされる。しかし、明らかに日本古来の様式ではなく、ブルーノ・タウトが桂離宮を絶賛した後、日光については「すべてが威圧的で少しも親しみがない」と酷評している。芭蕉もこれと同じ印象も持ったのかもしれない。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 2.5
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2021/03/08
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