ガラス大屋根で覆われた130メートルを超える吹き抜けが特徴的な超高層ビルです!
- 4.0
- 旅行時期:2020/10(約5年前)
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by hiroさん(男性)
新宿 クチコミ:23件
『新宿NSビル』は、「旧・淀橋浄水場」のあった跡地を含む西新宿エリアの約56ヘクタールにおよぶ広大な敷地に超高層ビル(高さ100メートル以上)群による商業施設を集中させる「新宿副都心計画事業」により開発がスタートした西新宿2丁目の日本最大級となるオフィス街「新宿新都心」の一画に最初の超高層ビルとなる「京王プラザホテル」(地上47階、地下3階、高さ178メートル)が1971年(昭和46年)に竣工してから数えて10棟目の超高層ビルとして1982年(昭和57年)に竣工した複合商業ビル(地上30階、地下3階、高さ133メートル)となります。
ちなみに建物名称の”NS”とは、2社による共同事業として建設された建物であることから事業主である「日本生命」(建物持分比率:55%)および「住友不動産」(建物持分比率:45%)のそれぞれ社名であるアルファベットの頭文字が用いられています。
「新宿新都心」に建設されている高さ200メートル級の超高層ビルが建ち並ぶ中で高さ133メートルとこのエリアでは決して高いとはいえない『新宿NSビル』の外観形状は、平面および立面がともに四角形であり外装仕上げも目を見張る様な特徴も見られず地味な建物に感じますが、建物内部に入ると中央部分が1階から最上階屋上まで達する130メートル超えの吹き抜けアトリウム空間が構成されており、その屋根部分を鋼管立体トラス構造によるガラス大屋根で覆い自然採光を建物内に取り込むことによる照明負荷の低減など省エネルギー型ビルとして設計段階から環境に配慮した建物となっています。
また、建物外観と異なり建物内部の29階部分には吹き抜けアトリウム空間を横断する歩行用ブリッジが設置されいるほかに吹き抜けアトリウム空間の壁面に「ギネスブック」にも認定されている世界最大級の振り子時計「ユックリズム振り子時計」が設置されているなど特徴的な内部空間が構成されています。
そのほか『新宿NSビル』は、1982年度(昭和57年度)に日本国内で最も権威ある建築の賞となる「日本建築学会賞(作品)」を受賞したほか、1984年度(昭和59年度)に「第25回 BCS賞」を受賞(現在の「日本建設業連合会」が表彰する名誉ある賞、受賞した当時の団体名は「建築業協会(通称:BCS)」)、1985年度(昭和60年度)に現在の「サステナブル建築賞」の前身となる「第1回 建築省エネルギー賞・建設大臣賞」を受賞(現在の「建築環境・省エネルギー機構」、受賞した当時の団体名は「住宅・建築省エネルギー機構」)するなど各種業界団体によるさまざまな視点から評価されている建物です。
『新宿NSビル』には竣工して2年目くらいの時に訪れたことがありましたが、今回は西新宿の超高層ビル群が建ち並ぶ「新宿新都心」エリアを散策しながら現在の『新宿NSビル』がどのようになっているのか少し気になり立ち寄ってみることにしました。
平日のランチタイムが過ぎた午後でしたので、建物内のオフィスで勤務していると思われる方々が建物内を出入りする程度で1階アトリウムは閑散としていました。
以前訪れた際は、29階と30階が「スカイレストラン街」となっていましたが、「展望エレベーター」(29階・30階専用)を利用して最上階の30階にいくと30階部分が「スカイカンファレンス(会議室)」になっており「スカイレストラン街」は29階のみでした。
29階の「スカイレストラン街」も平日のランチタイムが過ぎた時間帯であったため営業している店舗も少なく閑散としおり寂しさを感じました。
また、休日ランチライムの時間帯がどのような状況であるのか気になりましたので、機会があれば、休日ランチライムの時間帯にあわせてどのような状況になっているか確認しに立ち寄ってみたいと思います・・
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 利用形態:
- その他
- アクセス:
- 4.0
- 東京都庁・第二庁舎の東側に位置します。
- 雰囲気:
- 4.0
- 建物内部の1階から最上階屋上まで達する130メートル 超えの吹き抜けアトリウム空間は圧巻です。
- バリアフリー:
- 4.0
- 建物敷地と隣接する道路歩道部分に高低差がありますが、スロープが設置されています。
- 観光客向け度:
- 4.0
- スカイレストラン街(29階)に吹き抜けアトリウム空間を横断する歩行用ブリッジが設置されています。
クチコミ投稿日:2021/02/21
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