地方自治体の中で最大規模となる庁舎です!
- 4.0
- 旅行時期:2020/10(約5年前)
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by hiroさん(男性)
新宿 クチコミ:23件
『東京都庁』は、超高層ビル群が建ち並ぶ「新宿新都心」となる新宿区西新宿2丁目に位置する「旧淀橋浄水場跡地」再開発地域であった1号地・4号地・5号地エリアに新たな新庁舎を建設して1991年(平成3年)に旧庁舎のあった千代田区丸ノ内3丁目から移転し新たに開庁した地方自治体の中で最大規模となる庁舎です。
『東京都庁』の誕生から新宿移転までの経緯は、前進となる「東京府庁」が1868年(明治元年)に「大和郡山藩」上屋敷を接収して現在の千代田区内幸町1丁目に開庁されたことが始まりとされ、1894年(明治27年)になると現在の「東京国際フォーラム」がある千代田区丸ノ内3丁目に赤レンガ造2階建ての新たな府庁舎を建設し移転しています。
1943年(昭和18年)には、東京都制施行により東京都が発足し「東京府庁」がそのまま『東京都庁』となったものの太平洋戦争により赤レンガ造の都庁舎は焼失し、高度経済成長期の1957年(昭和32年)になると赤レンガ造の都庁舎跡地には、新たな地上8階・地下2階建て、高さ43.0メートルとなるメインの都庁舎(第一庁舎)が建設されています。
1970年代ごろになると都庁舎のスペースが手狭となり山手線の線路をまたいで庁舎を分散化するなどの対策が取られていましたが、業務効率の悪化に加えて建物の老朽化・OA化対策などの課題が浮上する状況の中で、1985年(昭和60年)の「東京都議会」により当時の「新宿副都心」へ移転する計画が決定しています。
『東京都庁』の新宿庁舎建設については、新宿移転が決定後に指名設計コンペが実施され日本を代表する8社の設計事務所の中から1986年(昭和61年)に「丹下健三都市・建築設計研究所」の設計案が採用されています。
その建物概要は、「第一本庁舎」(地上48階・地下3階建て、高さ243.4メートル)・「第二本庁舎」(地上34階・地下3階建て、高さ163.3メートル)・「都議会議事堂」(地上7階・地下1階建て、高さ41.0メートル)の3棟と「都民広場」で構成されおり、1988年(昭和63年)から新都庁舎建設工事を着工したのちの1990年(平成2年)に当時としては日本一高い建築物として竣工し、1991年(平成3年)に新宿移転が完了したことにより「東京府庁」時代からおよそ97年間におよぶ千代田区丸ノ内3丁目エリアでの府政・都政に幕を降ろしています。
今回は、西新宿の超高層ビル群が建ち並ぶ「新宿新都心」エリアを散策して廻り久しぶりに『東京都庁』の「第一本庁舎」45階の北展望室に立ち寄りました。
「第一本庁舎」は、地上33階部分から上部階が北棟と南棟に分かれ北棟と南棟のそれぞれ45階に展望室が設置されおり、どちらの展望室も1階から「展望室専用エレベーター」で誰でも無料で展望室を利用することができます。
(「展望室専用エレベーター」に乗る前に新型コロナウイルス感染予防対策としてマスク着用の確認と検温の実施と合わせて手荷物検査がありました。)
訪れた日は、平日の午後で「展望室専用エレベーター」に乗る際も行列も無くスムーズに展望室まで行くことができました。また、天気も良く地上202メートルとなる展望室からの都心の眺望をゆっくりと堪能することができました。
『東京都庁』の展望室は、天井高が高くフロア全体に間仕切り壁のないゆったりとした空間でベンチなども配置されており、くつろぎながら都心の眺望が楽しめるのでお勧めできます。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- JR新宿駅西口から徒歩10分程度です。(最最寄り駅:都営地下鉄大江戸線・都庁前駅)
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 北展望室には20名程度の人がいました(平日の午後)。
- バリアフリー:
- 4.0
- 庁舎なのでバリアフリー対策は、しっかりしています。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 都心の眺望を堪能することができました。
クチコミ投稿日:2020/11/23
いいね!:4票
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