大鳥神社と庚申塔
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- 旅行時期:2020/05(約6年前)
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by ミルさん(男性)
目黒 クチコミ:2件
現在の社殿は昭和37年に造られたものですが、神社自体の創建は西暦806年と、非常に古い神社で、目黒区最古の神社でもあります。11月の酉の市は、江戸時代より続く伝統行事として知られています。大鳥神社は、合格祈願や勝負運アップ、恋愛・縁結びを願う人にご利益があるとされています。境内の隅に庚申塔も並んでいます。寺や神社のすみっこでよく目にする「庚申塔」ですが、「庚申塚」と呼ばれているものと同じです。江戸時代から明治くらいに流行り、数多く造られた石造物ですが、もともとは中国から伝わった道教信仰に、仏教的信仰や民間信仰、習俗、呪術的医学などが混ざり合い、平安貴族を中心に、夜明かしで神仏を祀る風習となり、それが庶民にも広がり、江戸時代には本来の信仰の姿が失われ、仲間と集い、夜を徹して歓談、飲食する民間行事として各地に大流行しました。明治政府は庚申信仰を迷信と位置付け、街道筋に置かれたもの撤去し、それらが寺社の境内に移転されました。今でもたまに交通量の少ない道の端っこに、ぽつん取り残されたように佇んで「庚申塔」がありますが、道の拡張工事や都市開発など、破壊をかろうじて免れ、残存しているものです。
- 施設の満足度
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3.0
クチコミ投稿日:2020/05/26
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